あなたの会社には、「社食」(社員食堂)がありますか?
コロナ禍によるテレワークの導入で会社に出社する社員が減ったり、物価上昇などの影響でお弁当を持参したり、ランチ代を削減したりする節約思考の人が増えたことで、社員食堂は減る傾向にある。
そうしたなか、ITツール比較サイト「STRATE」(ストラテ)を運営するSheepDog(東京都品川区)が「社食に関するアンケート」を、2023年7月14日に発表。その結果、20~30代の会社員の4割が、「会社の社食制度があり、利用している」と答えていたことがわかった。
社食「ほぼ毎日利用している」という人は21%!
そもそも社員食堂は、自社ビルで広いスペースを有し、多くの人がそこで働くような大企業や工場・事業所などには設置されているが、オフィスビルの1フロアや1室、小さな町工場を運営している中小企業には、社員食堂を置くような場所がない。
数のうえでは、大企業より中小企業のほうが圧倒的に多いため、ほとんどの人は社員食堂がない環境にあるといえそうだ。
ただ、最近は社員食堂や社食サービスを福利厚生の一環ととらえる企業が少なくなく、たとえばランチの時間帯にお弁当やパンなどを社内販売したり、ランチ代を一部補助したりする制度を設けている会社も現れている。
そうした中で実施されたSheepDogの「社食に関するアンケート」によると、20代?30代の男女(正社員)を対象に、「会社の社員食堂や社食サービスを利用していますか?」と聞いたところ、45%の人が「社食の制度がない」と答えた。「制度はあるが、ほとんど利用しない」と答えた人も16%いた。
一方、「会社の社食制度があり、利用している」と答えた人は39%だった。その内訳をみると、「月に何度か利用している」と答えた人は6%、「週に何度か利用している」が12%。「ほぼ毎日利用している」という人は21%と、5人に1人にのぼっている。
会社の社食制度があり、利用していると回答した人は全体の4割に及んだ。【図1参照】
「ほぼ毎日利用している」20代女性が最も多い
さらに、会社の社員食堂・社食サービスを「ほぼ毎日利用している」と答えた人を、年代別と男女別で調べたところ、「20代女性」が最も多く32%となった。次いで「20代男性」で28%、30代は男女とも12%だった。【図2参照】
20代女性では、3割を超える人が会社の社食サービスを「ほぼ毎日利用している」ことがわかった。
男女とも30代になると、20代よりも利用機会が大きく減っている。これは、20代では社内での作業に慣れていなかったり、覚えなければならないことが多かったりと、時間の使い方に余裕がないことが影響しているのかもしれない。外出でのランチ代より、社食のほうがお財布にやさしいこともあるだろう。
なお、調査は:宮城県、東京都、愛知県、大阪府、福岡県に住む20歳~39歳の会社員(正社員)の男女を対象に、2023年7月11日にインターネットで実施した。サンプル数は、300人。