新型モビリティ大集合! 無人バスに自動運転小型車、自動追尾キャリーカートまで!
「ZMP World 2023」では数々の新型モビリティがお茶の水女子大学のキャンパスに並んだ。ZMPの主力商品である「歩行速ロボ」や「物流支援ロボット」、「自動運転ソリューション」、「ロボットマネジメントプラットフォーム」について担当者が説明した。
今回初めてのお披露目となったのは自動運転小型EVバス「RoboCar Mini EV Bus」だ。 この製品は、ZMPの自動運転ソリューションとして、中国の「ANKAI」社製の小型EVバスをベースとした自動運転小型EVバスである。自動運転に使用する各種センサー類と、頭脳でもある自動運転ソフトウェア「IZAC」を搭載している。
全長6.61メートル、全幅2.32メートル、全高2.87メートルで、乗車定員は11人。省力化の求められている、空港、工場・プラント・港湾施設・商業施設などの私有地におけるモビリティとして利用できる。
また、自動運転中にドライバーが操作介入するとマニュアル操作に引き継がれる「オーバーライド機能」も搭載しており、危険が迫ってもマニュアルで退避できるようになっている。
続いて同社が発表する新型モビリティは歩行速モビリティ「RakuRo(ラクロ)」だ。 自動運転の機能と小型パーソナルモビリティをかけ合わせた、若者から高齢の方まですべての人が便利に移動を楽しめる新しいパーソナルモビリティとなっている。
特徴として、自動運転機能であることに加え、ロボット自身が周囲とのコミュニケーションを図ることができる「人にやさしい」インターフェースが搭載されている。
フロント部分には、周囲に意思表示を行うLEDパネルが搭載され、進行や右左折、停止中など表情で周りに伝えることができる。
これまでに観光地などで実証実験され、ラクロを使った観光地のツアーや国立公園の周遊などに利用されてきている。
最後に紹介するのは物流支援ロボット「CarriRo(台車タイプ)」だ。
キャリロのモデルは3つあり、FD(追従モデル)、AD(自律移動モデル)、AD+(重量版自律移動モデル)がある。搬送現場の環境、 そして搬送する荷物の大きさや重量に応じて、さまざまなモデルを選ぶことができる。
主な特徴として、ドライブモード、カルガモモード、自律移動モードがある。ユニークなのが、「カルガモモード」だ。先頭で人に運転しているキャリロを2台目、3台目のキャリロが無人で追従することができ、これまで1人で1つのキャリーしか移動できなかったものが、何台も連なって移動させることができ省力化することができる。
なお、以降の日程では、千葉市動物公園、戸田建設、セコムなど企業・団体による事例発表や、成澤文京区長と学生のトークセッション、松本総務大臣と学生のトークセッション、デモンストレーションなどが行われる。