出前館株、20%高...コスト削減の徹底で赤字縮小、再成長に期待 外食需要の復活で配達数は減少...どう巻き返す?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

赤字脱却はまだ先...25年8月期の黒字転換目指す 課題に配達員の確保

   もっとも、赤字が縮小したとはいえ、赤字脱却はまだ先。通期の23年8月期の最終損益は169億円の赤字(前期は362億円の赤字)を見込んでいる。黒字転換は1期置いて25年8月期を目指している。

   フードデリバリー業界は外食需要の復活に伴って配達数が減り、独デリバリーヒーローや米ドアダッシュといった外資系が次々と撤退。現状では事実上、出前館と米ウーバーテクノロジーズ、menu、欧州系ウォルトの4社に絞られつつある。

   出前館としては飲食店以外からの配達増を図るなど打つべき手は打っており、たとえば2023年5月には資本金を3億円から1億円に減額。これにより、税制上の負担軽減を図る。

   ただ、配達員の確保など難しい課題は残ったままで、市場の期待通りに再成長できるかはなかなか見通せないといえそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

姉妹サイト