売上高好調の背景に、飲食店などから配達を請け負う「配達代行」の伸び
一方、売上高が伸びているのは、配達回数が増えているからではない。1年に1回以上サービスを利用した人の数である「アクティブユーザー数」は5月末で712万人。前年同期比19%減と、大幅な落ち込みを見せている。
コロナ禍で「巣ごもり需要」が盛り上がったのはもはや過去の話となった半面、外食需要は堅調。インフレが進んで消費者の財布の紐がしまり気味である以上、料理の配達回数自体は減っている。
ただ、出前館としては手数料収入が稼げる、飲食店や小売店から配達を請け負う「配達代行」が伸びたことが売上高を押し上げた。
もともと料理を運ぶのが出前館の仕事なのでややこしいが、本来は自前で配達する飲食店などから、配達を請け負うケースが増えているということだ。
注文全体に占める配達代行の比率は5月末時点で6割程度と、2年半前(2割程度)から大幅に高まっている。いまや主要な収益源といえる。