いま、多彩な自販機が話題に アートグッズの自販機ってなんだ?【2:街中で気になった編】

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   巣ごもり需要の増加や非接触で買える手軽さから、「自動販売機」があらためて注目されている。特にこれまで有人で販売していた商品が自動販売機で売っているのを見ると、新鮮な驚きがある。

   ではいま、無人販売の業界はどのような進化をしているのだろうか?

   J-CAST 会社ウォッチでは今回、さまざまな自動販売機を調べてみた。第2回の今回のテーマは「街中で気になった自販機」。流行の街「原宿」で新しく販売を始めた企業と、古都「奈良」で自動販売機の取り組みを始めた団体に話を聞いた。

原宿に全面タッチパネル式の自販機が登場! 障がいのある人の作品でアートグッズ販売

   <いま、多彩な自販機が話題に Z世代など若年層にも人気の自販機とは?【1:食べ物編】>の続きです。

アーティスティックな自動販売機(PRENOの新型タッチパネル式自販機)
アーティスティックな自動販売機(PRENOの新型タッチパネル式自販機)

   まずは、原宿で気になったのが、上の写真の自販機。これは、ベンチャーへの出資や協業を推進するJR東日本スタートアップ(東京都港区)と障がいのあるアーティストの作品を支援するヘラルボニー(岩手県盛岡市)が展開するものだ。2023年7月5日から18日まで、キャッシュレス自販機を販売する「PRENO」とコラボレーションし、障がいのある人がつくったアートグッズを原宿で販売している。

   「PRENO」では大型モニターを備えた最新の自動販売機を製作している。商品の魅力を最大限引き出すビジュアルイメージの投影と、タッチパネルを通じたネットショップさながらの購入体験ができるのが特長だ。

   今回のコラボレーションでは、岩手県盛岡市の障がいのあるアーティストを支援しているアートスタイルブランド「HERALBONY(ヘラルボニー)」と協業し、若者に人気の原宿において、独創性あふれるアートハンカチと再生紙を使ったうちわを販売する。

   「PRENO」の担当者に企画の立ち上げについて聞いてみると、次のように話してくれた。

「ルミネ新宿やニューマン新宿でコスメ自販機を設置させていただいたところ、JR東日本スタートアップ様にお声掛けいただきました。企画の構想から1年をかけて、JR東日本スタートアップの投資先でもあるヘラルボニーさんと弊社をつないでいただき、アートグッズの自動販売機のコラボを実現することができました」(PRENO担当者)

古都・奈良県でも――「鹿せんべい自販機」で鹿とのふれあい方の啓発へ

(奈良公園内にある『I LOVE シカ 自動販売機』の商品)
(奈良公園内にある『I LOVE シカ 自動販売機』の商品)

   原宿とはうってかわって、数々の文化財を誇る、古都・奈良県でも自販機を活用した取り組みが行われている。

   世界遺産一つである春日大社とダイドードリンコ(大阪市北区)、観光支援団体の5者は、2022年10月に全国初となる鹿せんべいなどの自動販売機「I LOVE シカ 自動販売機」を奈良公園内に2台設置したのだ。

   通常、奈良公園内で有人による販売を行う鹿せんべい。販売していない時間でも購入できるようにするための措置なのだそうだ。

   現状、奈良公園の鹿たちは人による餌付けやごみの誤飲などで命を落としている。奈良公園では、鹿との接し方を啓発し、動物と人が共存できる環境を創ることを目指している。

   このほか、奈良公園に観光に来た人に向けて、鹿の角を勾玉型に加工したストラップと、レザーを加工したバンビチャームも販売している。

   評判について、ダイドードリンコの広報担当者に聞くと、

「鹿せんべい販売所や奈良公園のお土産屋さんは夕方には閉まってしまうので、24時間稼働している『I LOVE シカ 自動販売機』はご好評いただいています。ことしのゴールデンウィークにはインバウンドのお客さんも多く、ユニークさを気に入ってもらえたという話もちらほら聞こえております」

   と答えてくれた。

   多彩な自販機はまだまだあります。<いま、多彩な自販機が話題に ドライブの休憩にどうですか?【3:遠出した時、気になった編】>に続きます。

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