いま、多彩な自販機が話題に Z世代など若年層にも人気の自販機とは?【1:食べ物編】

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   巣ごもり需要の増加や非接触で買える手軽さから、「自動販売機」があらためて注目されている。特にこれまで有人で販売していた商品が自動販売機で売っているのを見ると、新鮮な驚きがある。

   ではいま、無人販売の業界はどのような進化をしているのだろうか?

   J-CAST 会社ウォッチでは今回、さまざまな自動販売機を調べてみた。第1回の今回のテーマは「食べ物」。1年間でおよそ200店舗増やした新進気鋭の企業と、自動販売機の業態に乗り出した老舗企業に話を聞いた。

2022年からおよそ200台増えた冷凍ラーメン自販機! ニューフェイスから定番になれるか!?

(ウルトララーメン大集合の自動販売機)
(ウルトララーメン大集合の自動販売機)

   まず、コロナ禍以降によく見かけるようになったのが、冷凍ラーメンの自動販売機だろう。 各社冷凍ラーメン販売機や自動調理器のラーメンを販売しているが、新進気鋭で冷凍ラーメン自販機で、フランチャイズを展開するのがウルトラフーズ(横浜市中区)だ。2022年7月に第1号を設置し、2023年7月4日には197店にまで急増させた。

   ウルトラフーズは1998年に創業。ラーメン店を運営し、「横浜家系らーめん 松壱家」や「ゴル麺」を展開している。そんな同社が、自販機で扱っている商品は「横浜家系醤油豚骨ラーメン」や「超濃厚豚骨魚介つけ麺」などの食べ応えのあるガッツリ系ラーメンから塩ラーメンなどあっさり味もあり、いろいろな人のニーズに応えている。

   特長としては、24時間365日のフル稼働ができることや、補充などのオペレーションが簡単であること、設置場所の移動も簡単にできることだ。出店は好調だという。

   その理由について、ウルトラフーズの広報担当者は

「自販機の出店は関東圏を中心に、北は北海道、南は沖縄まで。急激に出店を増やすことができ、ご愛顧いただいてるのも、壱松屋やゴル麺の専門店の味が自宅で食べられる手軽さが時代とマッチしたからではないでしょうか」

   と話している。

老舗洋菓子店の「不二家」もスイーツの自動販売に着手! Z世代や働き世代へのアプローチを狙う

(不二家のFUJIYA CAKE's STAND)
(不二家のFUJIYA CAKE's STAND)

   一方で、洋菓子などスイーツを販売する老舗・不二家(東京都文京区)も、2023年6月30日から、不二家洋菓子店と不二家レストランの10店舗で冷凍スイーツ「FUJIYA CAKE's STAND」を設置し、販売を開始した。

   メニューは「ショートケーキ2個セット」や「ハイカカオチョコレートのケーキ」2個セット、カップ型スイーツのスイーツボトル全4種など。これらを店舗前の自動販売機で発売する。

   開発の経緯としては、新商品の「スイーツボトル」の販売が自動販売機に適していたことがあるという。これまでに、通信販売の実施や、東京都大手町でのキッチンカースタイルでの販売で試行を繰り返してきた。

   担当者は新発売のねらいについてこう説明する。

「ボトル型スイーツを事前にキッチンカーでトライアルしたときに、ワンハンド(片手)で食べられる手軽さがお客様に喜ばれているのを見て、手ごたえを感じました。
階層上に重ねられたスイーツボトルはSNS映えを意識するZ世代など若年層から支持を集めたいと思っている。また、店舗の営業時間には忙しくてなかなかご利用頂けてない働き世代の方などが仕事帰りに一息をついて楽しんでいただければ幸いです」(不二家広報担当)

   多彩な自販機はまだまだあります。<いま、多彩な自販機が話題に アートグッズの自販機ってなんだ?【2:街中で気になった編】>に続きます。

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