「今さら昭和おじさんに学ぶことなんて、あるんですか?」と公言する若手部下...どう育てる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE33(前編)】(前川孝雄)

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「居心地の悪さ」は学びの出発点であることを伝える

   人は異質の価値観や世界観とぶつかることによって気づきが生まれ、新たに開眼することで成長していくものです。多様性の中に身を置くと、あちこちにゴツゴツとぶつかり居心地が悪いものですが、それが刺激となって気づきが生まれるのです。

   ただし、ことに新入社員は、学生時代まで同一の価値観や同世代の仲間と過ごしてきた傾向があります。したがって、新しい職場に居ること自体居心地が悪く、異質とのぶつかり合いの連続だと感じているかもしれません。上司・先輩やお客様と向き合うと、自分の考え方や価値観が通用せず、違和感や居心地の悪さを感じることも多いでしょう。

   しかし、その居心地の悪い状態こそが、実は学びの始まりでもあるのです。

   人はどうしてもコンフォートゾーン(居心地のいい場所)に居たくなりますが、それでは成長できません。もちろん、ハラスメント被害に至る状態を我慢する必要はありませんが、居心地の悪い職場は、自分より社会経験のある「人に学ぶ」チャンスでもあるのです。

   職場でのコミュニケーションに躊躇したり、悩んでいたりする若手社員に対しては、その状態自体が成長の兆しであることを伝えましょう。

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