優秀な営業パーソンが、人と会う前に保湿クリームを塗る理由【尾藤克之のオススメ】

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   今回紹介する本は、苦戦している営業パーソンのスキルが上がり、そして結果を出してもらうためのスキル本です。営業にとって必要な基本スキルを、10章構成、100の法則で読みやすくまとめられています。どのような内容か探っていきましょう。

『営業スキル100の法則』(菊原智明著)日本能率協会マネジメントセンター

なぜ保湿クリームなのか?

   営業パーソンも見た目が大切です。著者の菊原さんがおススメする、見た目改善テクニックは「保湿クリーム」を塗ること。なぜでしょうか。

「知人の紹介で営業スタッフとお会いしたことがありました。健康を促進するための器具やサプリメントなどの商品を扱っています。しっかりと挨拶ができて、いい感じの人でした。共通の話題もあり、すぐに打ち解けたのです。健康系の商品を扱っているにもかかわらず、不健康な雰囲気では説得力がありません」(菊原さん)
「一方で、はじめはいい印象だったものの、この人からはあまり買いたくないという人がいます。その理由は肌が乾燥していて不健康そうに見えたからです。もう少し健康的な雰囲気でしたら、購入していたでしょう。見た目が健康そうかどうかということは、健康系の商品以外の商品を扱っている営業スタッフにも言えると思います」(同)

   何か検討するとしても、「いかにも不健康な人」から購入しないと思います。また、そのようなスタッフから話を聞きたいと思わないでしょう。菊原さんは次のように続けます。

「よほどその会社の商品を希望していない限り、『似たような商品があるし、他の会社にしよう』と思うものです。ハウスメーカーの営業スタッフ時代の上司は『お客様に会う前に保湿クリームをぬる』といったことを習慣化していました。その理由を聞くと、『顔にツヤがあった方が好印象だから』と言う理由でした」(菊原さん)
「時々ぬりすぎで顔がテカテカになっていることもありました。それはやりすぎだとしても、顔にツヤがあったほうがお客様受けはいいのです。保湿クリームをぬることはすぐにできるワザなので、ぜひすぐに試してみましょう」(同)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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