40~50代の中途入社者が評価する「育成環境が優れた企業ランキング」 3位に日本IBMデジタルサービス、2位に中外製薬、1位は?

社外学習や自己啓発を「行っていない人」日本は46%

   経済産業省の「未来人材ビション」(2022年5月)によると、「社外学習・自己啓発を行っていない人」の割合が日本は46%で、これは諸外国と比べても非常に高くなっている。

   自学自習することへのハードルが高い人も多いなか、社員が自ら必要性を感じてリスキリングすることで何を得られるのか、企業が明確に道筋やメリットを提示させることが重要といえる。

   実際、ランクインした企業の「クチコミ」を見ていくと、スキルアップをすることで一層キャリアアップや昇進昇給が望める、他部署でも通用するスキルを得られるといった声がみられた。

「年齢や在籍年数関係なく自己成長を続けることで、企業に自身のキャリアを預けず、自分の力で待遇や未来を切り拓いていくマインドセットはビジネスパーソンにとって一層肝要となるでしょう」(オープンワークス)

   自学自習やスキルアップを通じて得られる「変化」に関する社員クチコミをみると――。

「各自スキルアップ制度(書籍購入、セミナー費用補助支援)を有効活用して当たり前のように成長を図ろうとする環境。ある業種で満足した人向けに事業部やチーム間を体験・異動できる制度がある」(第1位 ナイル デジタルマーケティング、男性)
「教育プログラムが充実しており、社内にコンサルタント経験者による教育プログラムが運営されています。経験の浅い方でも成長しやすい環境が整備されています。所定の研修を受講しなければプロモーションできないため、業務と並行しての受講はかなり大変です」(第5位 クニエ シニアコンサルタント、男性)
「社員教育に力を入れており、多種多様なトレーニングを受ける機会がある。また、キャリアプランに応じて社内の異動も柔軟に受け入れてもらえるのでモチベーション高く新しいことにチャレンジできる」(第9位 NTTデータ 主任、男性)
「教育の材料は揃っているので、自己成長に関しては本人次第なところはある。キャリアに関しても、定期的に他事業部の話を含めて、異動出来る仕組みになっている」(第28位 ボストン・サイエンティフィック ジャパン エンドスコピー、女性)
「ポスティング制度を活用すれば自分でキャリアを考えて行動に移すことが出来ます。社内教育も豊富なのでリスキリングもできます。反対に、年功序列的なキャリアが好きな人には向かないと思います」(第29位 富士通 SE、男性)

   なお、調査はOpenWorkに投稿された40~50代の中途入社者による会社評価レポートの回答2万3276件を対象データとして分析した。ただし、対象者・集計期間を限定しているため、OpenWorkの各企業ページで掲載している企業評価点とは異なる。

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