子どもがいる人も参加できる、昼の「ランチ会」はおススメ
――会社からも相応の援助を出させるわけですね。川上さんが考える、会社の宴会の理想のありかたは、どのようなものですか。
川上敬太郎さん「会社のメンバーで行う宴会ですから、社員同士のコミュニケーションがより深まるなど、開催することが職場にとってプラスにならなければ意味がないと思います。そのためには、誰もが気持ちよく参加できる場にしなければなりません。
もし、そうならないようであれば、無理して宴会など開く必要はないのではないでしょうか。一方、強制参加に近い形で参加させるのであれば、費用は会社持ちが望ましいと思います。
また、今回の派遣社員の方々がそうであるように、お子さんがいる人のことも考えると、夜の宴会よりランチ時間にセッティングしたほうが参加しやすいケースもあると思います。アルコールありきでなくとも、社員間のコミュニケーションを深めることは可能です」
――ランチ会や、職場の会議スペースなどに料理を持ち込んで行う方法もアリですね。最後に、投稿した男性や派遣社員の女性たち、そして幹事に呼びかけたいことがありますか。
川上敬太郎さん「今回の投稿内容を見る限り、送別される5人の方々の気持ちは尊重されているのかと疑問に感じました。最も重要なことは、主役である5人の方々を気持ちよく送り出すことです。
最初のカキコミを見ると、投稿者さんは今回の一件で幹事に不参加を伝えたそうですが、その行動は誰のためになるのでしょうか? 少なくとも送別される5人の方々のことを第一に考えた行動ではないように思います。
金銭負担の大きさに不満を持つ気持ちはわかりますが、それで感情的になって、代替案も出さずに不参加を伝えることが立派な振る舞いだとは思いません。幹事さんも頭を抱えたと思います。
送別会には参加せず、別途個別に送別しようというお考えがあったのかもしれませんが、まずは自らも送別する側の当事者の一人として、どうやって送別会を成功させるかを考える必要があったのではないでしょうか」