トラブル止まらないマイナンバー...自主返納が増加 「余計な一言」で炎上、河野デジタル相が批判の的に

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個人情報保護委員会、デジタル庁を立ち入り検査へ 「正念場」河野氏は、信頼回復にどう対応?

   政府内からも追及の声があがる。

   政府の個人情報保護委員会は7月5日、「マイナンバーに関する委員会の対応状況」と題した資料を発表した。それによると、同委員会は6月30日にデジタル庁からマイナンバーに関する報告を受けたが内容が不十分だったとして、マイナンバー法に基づき、同庁の立ち入り検査を実施すると表明した。

   個人情報保護委は独立性の高い組織だが、河野氏が担当大臣としてデジタル庁と兼務している。河野氏は自らが所管する委員会から、立ち入り検査を受けることになる。まさに四面楚歌といえる状況だ。

   さらに、悪戦苦闘する河野氏を支えようという声が、霞が関からは盛り上がらない。

   「河野大臣もデジタル庁も当初、多少のトラブルはあっても『新制度導入時にはよくあるミスだ』と軽く考えていた。そのボタンの掛け違いが現在まで響いている」。ある省庁幹部は冷ややかだ。

   マイナンバーのトラブルは拡大を続け、いまや岸田政権の屋台骨を揺るがす大問題に発展している。河野氏が仕切る総点検で大きなミスが明らかなれば、致命傷にもなりかねない。

   最近では世論や野党に加え、与党以内からも河野氏の責任を問う声が上がり始めた。

   自民党関係者は現状をこう説明する。「河野氏にとって、まさに正念場。ここを乗り越えられなければ、首相候補の一角からすべり落ちることになるだろう」。(ジャーナリスト 白井俊郎)

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