「企業には、学生に寄り添った対応をとっていただきたい」
このことについて、就職みらい研究所所長の栗田貴祥氏は、
「内定を取得したことがある学生に、内定取得企業の内定承諾期限を聞いたところ、「2週間以上~1か月未満」が23.6%で最も高く、『承諾期限はなかった』が22.9%で2番目に高い結果になりました。
学生に内定承諾期限についての考えを聞くと、『他社の選考状況によって、内定承諾の可否が変わるので、1週間だと少し短いように感じた』『どの企業も事情を伝えれば柔軟に対応してくださったので、臨機応変さが大切だと思う』など、就職活動の状況を配慮した柔軟な対応を求める声もありました。
内定承諾は人生における重要な決断になるので、企業の皆さまはできるだけ学生に寄り添った対応をとっていただければと思います」
と、企業に学生の気持ちを考えた柔軟な対応を求めた。
そのうえで、まだ頑張っている学生に対して、こうコメントしている。
「活動を継続している学生の皆さまの中には、周囲で進路を確定する学生が増え、焦りを感じる方もいるかもしれませんが、引き続き採用活動を実施している企業も多く存在します。納得できる一社に出会えるよう、前向きに就職活動を進めていただければと思います」
次のチャンスが待っている。焦らず、粘り強く、自分らしく働ける職場を目指して就職活動を進めていこうと励ましたのだった。
調査は、2023年7月1日~4日、2024年卒業予定の大学生・大学院生を対象に、リクルートが運営する就活支援サイト「リクナビ」のモニターに登録した学生4567人(大学生3574人・大学院生993人)にアンケートした。(福田和郎)