内定承諾期限、「2週間以内」が4社に1社の割合
さらに、速いペースを反映して、進路確定率も7割近い69.7%(昨年よりプラス2.1ポイント)と過去最高水準に達している【図表4】。
その一方で、内定辞退企業数が多いことも、今年の特徴だ。早くも2社以上を辞退した人が34.3%もいるのだ。内定辞退率は6月1日時点から7.1ポイント増加し、60.2%(昨年よりプラス2.4ポイント)と例年以上に高い。
内定取得者の活動実施率も17.1%と、終盤戦にもかかわらず、2割近い人が「もっと自分に合った企業があるのではないか」と必死に就職活動を続けているのだ。
もちろん、内定をまだ取っていない人の就職活動実施率は89.5%と、暑い中、気力が衰えることなく、自分の未来を託すに値する企業を探し回っている。
こうしたなか、内定者に対する企業の厳しい「囲い込み」が明らかになった。内定を取った学生に、内定取得先企業(最大5社分まで)が提示した内定承諾期限を聞くと、最も多いのは「2週間以上~1か月未満」(23.6%)で、次いで「承諾期限はなかった」(22.9%)、「1か月以上~2か月未満」(17.9%)、「1週間以上~2週間未満」と続いた【図表5】。
なかには「1日以下」(1%)という「この場で決めろ」という乱暴な(?)企業も含めて、「2週間未満」の企業が全体の24.3%を占めた。4社に1社の割合である。「1か月未満」も含めると全体の半数近く(47.9%)に達する。
半年以上も就職活動を続ける学生にとって、厳し過ぎないだろうか。