FRBの債務超過が判明...市場への影響は? ドルへの信認が低下すれば、リスク回避のドル売りが強まるか(7月10日~7月14日)【株と為替 今週のねらい目】

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外国為替市場 ドルの上値が重い展開か FRBは年内2回の追加利上げを想定 だが、経済指標の結果次第では...?

東京外国為替市場見通し(7月10日~14日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=140円00銭~144円00銭

2023年7月7日(金)終値 1ドル=142円07銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが下落した。米国の追加利上げ観測を背景に、ドルは一時1ドル=145円目前まで上昇した。だが、その後、6月の米国雇用統計が市場予想を下回ったこともあり、追加利上げ観測が後退。リスク回避のドル売り・円買いが強まり、ドルは1ドル=142円台前半まで下落した。

   今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。

   最大の懸念材料は、FRB(米連邦準備制度理事会)が債務超過に陥っていることが判明したこと。金融政策を背景とした日米金利差拡大観測がドルの下支えとなっている状況に変化はないが、ドルに対する信認が低下するようであれば、リスク回避のドル売りが強まる可能性がある。

   FRBは年内に2回の追加利上げを想定しているが、米国の経済指標の結果次第では、変更の可能性もあるため、米経済指標の結果は注目だ。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

   経済指標は、国内では10日に6月景気ウォッチャー調査、11日に6月工作機械受注、12日に6月企業物価指数、5月機械受注、14日に7月限オプション取引の特別清算指数(SQ)などの発表が予定されている。

   海外では10日に中国の6月消費者物価指数、12日に米国の6月消費者物価指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、13日に中国の6月貿易収支、米国の6月卸売物価指数、などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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