画期的な経済統計「赤ちゃん物価指数」は、なんと消費者物価の2倍! 考案したエコノミストパパが訴える「今すぐ、粉ミルク、紙おむつの現物支給を!」【専門家に聞く】

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赤ちゃん用品値上げを買い物で実感、数値で訴えたかった

粉ミルク代が高くなった(写真はイメージ)
粉ミルク代が高くなった(写真はイメージ)

   J‐CAST 会社ウォッチ編集部では、遠藤さんにあらためて「赤ちゃん物価指数」を作成した狙いと、今後の「赤ちゃん物価」の動きを聞いた。

――「赤ちゃん物価指数」という画期的なアイデア、どうやって思いついたのですか。

遠藤さん「昨年(2022年)5月、男の子が生まれて初めて父親になりました。赤ちゃん本舗とかスーパーとか、赤ちゃん用品の買い物をしていうちに、少しずつジワジワと値段が上がっていくのを感じました。
これをなんとか数値で表し、メッセージ性を持たせて、大変なことになっていると、議論を呼び起こしたいと思ったのです。ただ、項目選びには苦労しました。本当は『乳児食』を入れたかったのですが、『消費者物価指数』の『食品』には、大人用のものしか入っていないのです」

――「赤ちゃん物価」の各項目を見ると、粉ミルクと玩具自動車、それに紙おむつの価格が急上昇していますね。一方、乳児服のように下がっているものもあります。ずいぶんバラツキがありますが、これはなぜですか。

遠藤さん「実は、乳児服はずっとマイナスが続いているのです。1つにはネット通販が浸透して価格が下がりやすくなったこと。もう1つは、ちょっと高くなると、みんな『お下がり』で済ませてしまうため、メーカーも値段を上げられないのです。
粉ミルクや紙おむつは、円安もあって輸入原材料の価格が上がっていることが大きい。世界的に資材価格が上がっていますし、遅れていた価格転嫁の波がまさに今押し寄せているところです」
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