永続的に蓄積される「睡眠/生活習慣ビッグデータ」が強み
エコナビスタの従業員数は、2018年10月期はわずか7人。2019年10月期からも、10人、12人、15人と大きく増えず、2022年10月期にようやく29人となりました。
2023年5月末現在の従業員数は32人。平均年齢38.5歳、平均勤続年数2.7年、平均年間給与は535万1897円です。業績の伸びと平均年齢から見ると、給与水準はやや低いように見えますが、上場に備えて抑制していた可能性もあり、上場後は改善されるかもしれません。
エコナビスタの採用サイトを見ると、開発エンジニア職、インフラエンジニア職、総合職(カスタマーサクセス職ほか)、経理職での募集が行われています。
開発エンジニア職(システムエンジニア:フルスタックエンジニア/バックエンドエンジニア/フロントエンドエンジニア)の募集要項によると、担当するのは「ライフリズムナビ+Dr.」および「ライフリズムナビ+HOME」の開発・運用。想定年収は400~700万円です。
近年大企業では、DXによる「新規事業の開発」を命題とされています。このため、独自のデジタル技術をもったベンチャー企業との業務提携や資本提携が積極的に行われています。この動きはしばらく続くと考えられます。
目論見書によると、エコナビスタのコアコンピタンス(中核的な競争力)は、「ライフリズムナビ」を通じて永続的に蓄積される「睡眠/生活習慣ビッグデータ」と、健康状態推移予測AIを生み出す「睡眠データ解析技術」、健康状態推移AIを実装した「模倣困難性の高いソフトウェア/ハードウェア開発メソッド」とのこと。
このようなデータやノウハウは、介護業界以外でも活用の余地があり、新たな提携に伴う事業の成長が期待されます。(こたつ経営研究所)