転職活動のタイパ悪い場面「かなりある」25.5%、「ややある」41.6% とくに「応募先選び」と「スケジュール調整」
つぎに、転職活動において、タイパの悪さを感じる場面はあるか聞いたところ、「かなりある」(25.5%)、「ややある」(41.6%)をあわせて「67.1%」だった。
転職活動でタイパの悪さを感じる場面があると回答した人に、どんな場面でタイパの悪さを感じるか聞いたところ、「求人探し」が「62.0%」で最多に。次いで「スケジュール調整」が「52.8%」だった。転職活動中にタイパの悪さを感じた人の半数以上が、求人探しやスケジュール調整の場面で非効率性を感じているようだ。
また、「応募書類作成」が「46.0%」、「企業への応募作業」が「35.2%」に上るなど、応募のための書類準備や発送作業に対してタイパの悪さを感じる人も多いようだ。
具体的にタイパが悪いと思う場面を聞いてみると、
・希望に添った求人がないこと。また、在職中のため面接の予定が合わないこと」(30代・女性・管理)
・複数企業への応募を並行していると面接などの日程連絡が企業によってバラバラなのですり合わせに時間がかかること(40代・女性・事務)
・企業側のレスポンスが遅いこと(40代・男性・機械系エンジニア)
・希望する職種の求人が少ないこと(20代・男性・事務)
などが上がっている。
たくさんあるなかから自分に合った求人を探すことや、面談・面接のスケジュール調整の場面で、思っていたスピード感で進められないことが要因になっているのだろうか。
一方で、タイパの悪さを感じた時に、転職活動がおっくうに感じることがあるかを聞いたところ、「かなりある」(32.8%)、「ややある」(50.4%)をあわせて「83.2%」の人が転職の意欲が下がってしまう現状があるようだ。
こうした結果に対して、同社は総括として以下のように解説している。
「近年の人手不足によって売り手市場が続いていることや、転職を支援する様々なサービスや転職活動に活用できるデジタルツールが数多く登場していることなどによって、以前のような買い手市場の頃に比べると全体的な転職へのハードルが低くなったことも影響しているのではないでしょうか」
「選択肢や手段の広がりによって精神的にも時間的にも余裕が出てきているからこそ、『転職はできる限り時間や労力をかけずに終わらせたい』とする傾向が強まってきているとも捉えられます」