アイリスオーヤマは、いかにして家電メーカーにまで成長したのか?

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東日本大震災後も「人員削減はしない」という方針を貫く

   2011年3月11日に発生した東日本大震災の経験も重要だという。 宮城県内の工場が被害を受け、事業の継続に大きな打撃を受けたが、「人員削減はしない」という方針を貫き、復興事業が本格化した時期にフル稼働することができた。

   コロナ禍でもこの方針を貫き、ピンチをチャンスに変えたそうだ。

   残る「4つの力」の詳細は本書を読んでいただくとして、柱だけ紹介しておこう。

   2つ目は「共有の力」 「たこつぼ」を避けるために幹部には経営情報を公開。

   3つ目は「地方の力」 東日本大震災での被災地との結びつきが家電参入のきっかけ。

   4つ目は「失敗の力」 失敗を断罪せず、他社製品の失敗も生かす開発。

   5つ目は「変化の力」 法人ビジネス企業としての顔もある。

   「日本企業が世界一よいものを世界一安く作っていると断言できる。取引段階の無駄をなくせば、日本の生産性は必ず上がる」という大山会長の言葉は、多くの企業人に勇気を与えるだろう。(渡辺淳悦)

「アイリスオーヤマ 強さを生み出す5つの力」
村松進著
日経BP
1760円(税込)

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