新入社員の意識調査「製造業」の場合...他業種に比べて「期待」は高いが、「上司・先輩との関係」「職場の文化」への不安はやや高く

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どんな職場に定着したい?「職場の人間関係がいい」72.3%、「高い給与・賞与がもらえる」53.3%

(ラーニングエージェンシー/ラーニングイノベーション総合研究所の作成)
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   続いて、どのような状況であれば、今の会社で働き続けたいと思うのかを質問した。最多の回答は「職場の人間関係が良い」が「66.7%」。次いで「高い給与・賞与がもらえる」が「59.5%」、「業績が安定している」が「34.1%」という結果になった。

   「高い給与・賞与をもらえる」では昨年より4.1ポイント高い結果となり、今年の新入社員は金銭面を重視する傾向が高まっていると言えそうだ。

(ラーニングエージェンシー/ラーニングイノベーション総合研究所の作成)
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   次に、自分が成長するために必要なものは何ですかと問いかけた。最多は「仕事を通じた失敗体験」が「65.9%」、「仕事を通じた成功体験」が「63.7%」、「上司や先輩からの事後フォードバック」が「52.0%」という結果になった。「仕事を通じた失敗体験」が必要だという意見は他業種よりも5.8ポイント高かった。

(ラーニングエージェンシー/ラーニングイノベーション総合研究所の作成)
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   そんな成長意欲の高い製造業の新入社員にとって、理想の上司像はあるのだろうか?

   「自分のキャリアアップにつながる理想の上司」について質問すると、「間違いを指摘して正してくれる上司」が「56.8%」と最も高かった。次いで、「具体的に手順を細かく教えてくれる上司」が「41.4%」、「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる上司」が「40%」と続いた。

   同社ではこうした結果に対して「製造業の新人は失敗体験を通じ、間違いを正し、具体的に手順を細かく教えながら正解へ導いてくれるような上司を理想としていることが明らかとなりました」とコメントしている。

   最後に、調査結果について、同社は次のようにまとめている。

「慢性的な人手不足の中、消費者の嗜好の多様化・個別化により、ニーズを的確に捉えた商品開発を次々と開発していくことが求められる製造業。そのような業界で前向きに、失敗経験や上司からの厳しい指摘を受けながら成長していこうという意欲のある新入社員は、今後の製造業を牽引する大事な存在です」
「この意欲にあふれる原石とも言える新入社員をどう磨きあげるかは、上司や先輩社員の指導が大きく影響していくでしょう。『失敗経験』と言っても、あまりにも難易度の高すぎる仕事へのアサインは逆効果になりかねません。安定志向を抱く新入社員の成長意欲を高め続けるためには、努力すれば達成可能なレベルの少しストレッチな業務アサインを与え、適切なサポートや振り返りのフォローを行うことが必要です」
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