調理をする理由...多かったのは「食費を削りたいから」
続いて、普段の食生活の総合的な満足度を質問したのが、上の図2だ。「非常に満足している」が「6.0%」となった。「まあ満足している」は2011年の調査以来、2019年までは減少傾向となっていたものの、2022年には増加に転じて、「35.8%」となった。
したがって、「満足している」(「非常に満足している」と「まあ満足している」の合計)の割合は、2019年の「33.3%」から8.6ポイント上昇の「41.9%」となった。
性別・年代別でみると、女性40代が「47.8%」で最も高く、次いで男性20代で「45.7%」となった。
引き続き、食事形態別でみると、月に1回以上「生鮮から手作りした食事」、「市販の弁当、おにぎり(中食)」、「インスタント、レトルト食品」、「平日の夕食の外食」を月1回以上取っている人は、それぞれ月1回未満の人よりも食生活満足度が高いようだ。
最後に、調理をする理由を質問した。その結果、全体で見ると「食費を削りたいから」が3割強となり最多に。次いで、「外食をするより安いから」、「家にある食材を使いきるため」が続いた。
こうした傾向に同社は、「性別年代で見ると、女性30代~50代では『家にある食材を使いきるため』『手作りする方が健康的だから』が全体的と比べて高い結果となりました。調理をする理由は、『節約意識』が根底にありつつも、男女で意識の違いがあることも分かりました」としている。
同社では調査の総括として、以下のようにまとめている。
「今回の調査から、単身者は性年代別や食意識・食行動によって特徴はあるものの、『お金と時間をかけずに、おいしくて健康によい食卓』『その時の気分に合わせた自由な食卓』など、それぞれの生活スタイルにあった食生活を楽しんでいる様子がうかがえます。
素材から手作りすることだけでなく、市販の加工食品を使った時短・手間抜き調理や、中食・外食をうまく取り入れることも食生活満足度向上の要因になっていることが分かりました」