競争から共創へ...人を巻き込み、みんなでつくる「パーパスモデル」とは?

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「宗像国際環境会議」「瀬戸内国際芸術祭」など共創プロジェクトの事例は?

   うまくいった19の事例を取り上げている。いくつか紹介しよう。

   学校と保護者の連絡手段をデジタル化するサービス「スクリレ」は、横浜市共創推進課が企業と学校のつなぎ手となり、実証実験を行ったことで、ユーザー起点の新事業が生まれた。

   理想科学工業は一般社団法人を立ち上げ、広告の審査とポイント付与を中立的に行っている。一方通行だった学校→保護者の便りが、保護者が広告を閲覧すると教員が備品と交換できるポイントが貯まる双方向の関係になった。

   世界遺産を舞台に海洋環境の保全と発信に取り組むコンソーシアム「宗像国際環境会議」は、宗像大社という地域の歴史の関わりの深い存在が中心となり、行政、大学、地元企業、漁協・観光協会など、多様な関係者をつないでいる。

   美しい島々を拠点に、アートによる交流で地域の活力を取り戻すイベント「瀬戸内国際芸術祭」は、香川県、福武財団が同時期に瀬戸内全体での取り組みを構想した。アーティスト、地域住民、行政、島同士をボランティアサポーターたちがつないでいる。

   小田急線地下化で生まれた空地を活用した新しい商店街「BONUS TRACK」は、小田急電鉄1社でやるのではなく、出店者や沿線住民も企画段階から一緒に場をつくっていったので「主体的な共創パートナー」に位置づけられる。次の個性的なお店の店主を育てている。

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