待ったなしの少子化対策、努力義務負う企業の半数「業務に支障あり」 ネットで怒りの声...「ニッポンつぶす気か」「仕事は子育てのためにあるはず」

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「就学前の子どもより、小学生のいる社員のほうが大変」

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楽しく在宅ワークができる制度に(写真はイメージ)

   また、政府の対策が「3歳までの子どもがいる社員」や「就学前の子どもがいる社員」が中心になっているが、実は「小学生のいる社員のほうが大変だ」という意見が多かった。

「小学生も大変です。むしろ、私は小学校のほうが本当に在宅中心を許可していただきたいと強く感じます。保育園よりも早い帰宅。1人でのお留守番も治安や事故を考えると難しい。習い事も、小学校から本格的にやるから、後にも繋がりが強くなる。3歳とかわけわからない年齢で区切るのではなく、小学校卒業までは家庭と育児が両立できるように、動いて欲しいです」
「保育園中は、在宅でも出勤でも特に問題ないと思います。それよりも、小学生になって在宅できるメリットを実感しています。休憩時間をずらして学校行事に参加したり、習い事の見送りをしたり、支度や宿題の声かけなど。保育園時代に比べ、お迎え要請の電話も増えます。特に低学年のうちはフォローが必要なことが多いです」

   さらに、同じ会社で働くことを前提にしているから難しくなる。スパッとやめて別の会社で働くシステムを社会全体で再構築しては、という提案もいくつか目に付いた。

「労働者からすると、3歳まで在宅勤務が可能で、夫婦共に育休を取得出来て給与を満額もらえる仕事。というのはありがたいです。しかし、雇用者側からすると、時間的、環境的制限がある労働者よりも、ない労働者のほうがありがたい。終身雇用をなくす流れであるならば、スパッと辞めてガッツリ育児に専念し、再びサクッと入れるシステム構築をしたほうがよいのではないかと思います」
「私の弟の会社は、子育てがそこそこ終わりつつあるアラフォーの女性(子どもが中高生とか)をバンバン採用している。一生懸命子育てをして色々な経験を積んでいるから、男性社員も気楽に話せて、たいそう和やかなのだとか。そして、女性たちはとても元気で働き者だし、長く働いてくれるそうです。このように、出産などで一度会社を辞めても、また働ける会社があるというのが分かれば、みんな安心して子育てできるのにと思います」

   また、現在は「子育て」に目がいっているが、今後は「介護」だという指摘も多かった。

「育児と仕事の両立についてのアンケートですが、今後加速的に生じるのは、介護と仕事の両立や、介護&育児と仕事との両立ですよ。育児と仕事の両立が職場で回せられるようにしないと、介護と仕事の両立といった次のフェーズになったら、本格的な介護離職が頻発するのです。あと数年後に。介護の場合、育児と違い、(終わりの)めどが立たないのが特徴。喫緊の課題として構築させてほしいです」
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