これだけSNSが身近になった現在、イマドキの就活生はどれくらい、あるいは、どのように就活でSNSを活用しているのだろうか。
採用に特化したSNSの運用代行サービス「エアリク」を運営するリソースクリエイション(東京都文京区)は2023年6月20日に、2024年卒就活生を対象にした「SNS就活についての実態調査」を発表した。
同社の調査の切り口はユニークで、就活生たちに対して「就活を進めるうえで、企業のSNSアカウントは必要だと思うか?」という質問をしたところ、91.1%が「必要だ」と回答。
理由は「社員の雰囲気が一番よく分かる媒体だから」、「(会社の)HPよりも気軽に情報を得ることができるから」で、イマドキの就活生が望むこのあたりの情報発信について、企業側も参考にしてはどうだろうか。
選考が進んだら重視したい...1位「社員の雰囲気」、2位「企業理念」、3位「福利厚生」
この調査は2023年3月1日から5月31日まで、2024年卒の就活生559人を対象にWEB上でのアンケート調査を行ったものだ。
同社によると、アフターコロナにより経済活動が回復している中、採用活動も活発化して、人手不足を訴える企業が増えているという。そのため、優秀な若い人材の確保に向けて、「企業間での競争が増し、選考の早期化に拍車がかかっている」(リソースクリエイション)状況だ。
採用がなかなか厳しい昨今、採用対象であるデジタルネイティブ世代の特徴を把握するため、今回の実態調査をおこなったという。
はじめに、「選考に進む上で、何を最重要視しますか?」と聞いた。その結果、最多は「社員の雰囲気」で「66.5%」となり、ほかの項目を大きく引き離した。
次いで、「企業理念」(14.0%)、「福利厚生」(4.8%)、「年間休日数」(3.0%)、「給与」(2.5%)と、社風と労働条件が続くかたちとなった。
同社では、「就活生の多くが入社後に一緒に働く『人』を気にしていることがうかがえます」とコメントしている。
続いて、「就職活動を進める上で、企業のSNSアカウントは必要だと思いますか?」の質問では、「はい(必要)」が「91.1%」と大多数を占めた。「どちらでもない」は「8.4%」、「いいえ(必要ない)」は「0.5%」という結果が出た。
回答者からは、「社員の雰囲気が一番よく分かる媒体だから」、「(会社の)HPよりも気軽に情報を得ることができるから」という意見が上がっている。