「社員旅行を強制される・代金が自己負担」って、どういうこと?
第14位は「業務内容が不自然で曖昧」な会社だった。回答者のうち、14人がそう答えた。
寄せられた声には、
「他の人に任せたほうが良さそうな仕事を振ってくる」(男性、30才~34才。情報通信業・ディレクター)
「基本どんな仕事でも担当者任せ。業務内容の細分化ができていない」(男性、30才~34才。製造業・商品開発)
「方向性のわからない仕事が多いです。その都度仕事のやり方を考えながらこなしていくので業務負荷がかかり、結果的に仕事の質やスピードが低下してしまいます」(女性、25才~29才。宿泊業・広報宣伝、オペレーター)
などがあった。
業務内容が不自然で明確でなく、具体的な指示や目標が不明瞭なので、社員は自分の役割や責任を正確に把握することが難しくなるため、業務の優先順位が曖昧になり、働き方が非効率になりがちになる。
第15位は「社員旅行を強制される・社員旅行の代金が自己負担」(9人)。
「年一回ある社員旅行は半額自腹...。半分でも自己負担したくないのに」(女性、25才~29才。総合商社 総務・事務)
「毎年必ずある社員旅行はほぼ強制参加。仕事とプライベートを分けたい人は苦労します」(男性、35才~39才。人材サービス業・営業)
会社によっては、社員の給与から「旅行積立金」として一定額を天引きされるという。「業務外」の活動としながら、強制参加だったり、給与が減って負担が増えたりすることに不公平感を抱く社員も少なくないとみられる。
第16位は「会社のWebサイトがない・内容が薄すぎる」で、7人がそう回答した。
Webサイトは企業の重要な情報発信やブランディングの手段となっているが、ブラック企業ではそういった認識が顕著に欠如している傾向にある。
過剰なキャッチコピーばかりでWebサイトの掲載内容が薄いのはよくないが、情報の乏しいのも、会社の透明性や信頼性に欠ける印象を与える。
「公式ウェブサイトが存在しない」(男性、20才~25才。建設業・営業)
「会社の公式サイトに掲載されている事業内容や福利厚生についての情報に矛盾がある」(女性、45才~49才。製造業・経理)
「Webサイトの内容が非常に薄く、会社概要や事業内容についての情報がほとんど載っていない」(男性、30才~35才。医療・福祉 介護職)
なお、調査は社会人経験のある18歳以上の人を対象に、2023年4月24日~5月19日にインターネットで実施した。有効回答者数は、637人。