20GBでは、ライバルの「ahamo」「povo」「LINMO」より割安
ところで、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク3社の寡占状態が続く携帯電話業界にあって、楽天モバイルは「アンチ大手3社」のヒーローとして固定ファンが少なくない。
「Rakuten最強プラン」はその名の通り、同社会長の三木谷浩史氏が「すべての日本国民に最強のプランを提供したい!」と発表会見で満を持して打ち出したプランだ。
それだけに、今回の調査結果は「Rakuten最強プラン」がユーザーたちにどう評価されたと言えるのか。野球で言えば、ホームランか、2~3塁打か、ヒット? それとも空振り三振?
J-CAST 会社ウォッチでは、調査を行なったMMD研究所の担当者に聞いた。
――楽天モバイルメイン利用者で、最強プランの「継続利用度意向あり」が77%、「他社乗り換え意向がある」が20%。これをどう評価しますか?
担当者「(リリースへの記載はないが、)楽天モバイル以外を使っている方の他のサービスへの乗り換え意向は24.2%となっております。通信サービスの競争が激化する中で、どのサービスのユーザーも一定数乗り換え意向がある方が含まれることがわかります。
そのなかで、楽天モバイルの他サービス乗り換え意向が20.6%という結果は、他のサービスよりも少し低く、楽天モバイルが他社に比べて流出を抑えていることが分かります。
また、他社を現在利用している乗り換え意向者のうち、30.7%が楽天モバイルへの乗り換えを検討していることも踏まえると、楽天モバイルメイン利用者からの流出は他社からの流入で穴をあけずに済むとも考えられます」
――となると、「ヒット」であることは間違いなさそうですね。「Rakuten最強プラン」を利用したいという理由のトップは「料金が安い」、2位「ポイントを貯めている」などなど。楽天モバイルらしいといえば、らしいのですが、これをどう評価しますか?
担当者「楽天モバイルの強みとしている部分が、消費者にも評価された結果かと考えております。キャリアのサブブランドの20GBと比べてみると、『ahamo』は20GBで2970円、『povo』は2700円、『LINMO』は2728円(いずれも税込み)となっており、『Rakuten最強プラン』の2178円と比べると割高なため、『料金が安い』のがトップにくるのはうなずけます。
ポイントに関しては、現在最も利用されているポイントが楽天ポイントであることや、楽天モバイルを利用した時のSPUのポイント倍率が高いことなどが楽天サービスユーザーに評価されていることがわかります」