建設現場の若手スタッフ「増えている」17.6% 必要なことは「平均賃金アップ」「週休2日制」「資格取得支援の取り組み」
労働時間の改善に向けて、できることはあるのだろうか――。調査では「建築業界の中で期待できそうなことはなにか」と問いかけた。すると結果は、
・仕事の効率化進行(リモート現場監督など)
・働く場所の多様化(テレワークなど)
・ベテラン技術者の再雇用
・女性現場監督の増加
・若手技術者の採用の進行
などが上がった。
さらに、「あなたの職場の若手のスタッフの割合は、以前より増えていると思うか」と聞いてみると、「変わらないと思う」が「40.1%」、「減っていると思う」が「36.2%」、「増えていると思う」はわずか「17.6%」に留まった。
引き続き、「若手のスタッフを増やすためには、労働時間の改善の他に、何が必要だと思うか」と聞くと、「平均賃金の向上」(76.2%)や「週休2日制の徹底」(62.0%)のほか、「スキルアップ・資格取得などの支援制度」(35.4%)、「ベテラン社員のノウハウを知れる環境構築」(27.3%)という対策が上がった。
同社では、
「就業者の高齢化が進む中、若手スタッフがスキルやノウハウを身に着けられる、働きやすい組織の構築により、将来的な人材不足にも備えることができるでしょう」
としている。
このほかにも、「女性現場監督の割合は以前より増えていますか」には「変わらないと思う」は「44.8%」、「増えていると思う」は「39.1%」などの調査結果が得られ、理由として、「会社が積極的に女性登用を推進している」、「女性用設備(更衣室やトイレ)の設置」や「育休取得、産休からの復帰がしやすい」などの理由が上がっている。