雪国まいたけ株、一時11.7%高...キノコ原料の「代替肉」開発成功で期待 低カロリー、低脂質、豊富な食物繊維のヘルシー製品、23年度の発売目指す

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主力のまいたけの国内シェアは50%超 24年3月期、営業利益69.3%減の6億円見込む...背景に、調達コストの高止まり

   ここで雪国まいたけの概要を振り返っておくと、本社は新潟県南魚沼市だが、2022年に東京本社を開設し、2本社制としている。

   1983年に前身の旧雪国まいたけを設立した。投資ファンドによる株式公開買付けを経て、2015年にいったん旧雪国まいたけが上場廃止。20年に、新たな雪国まいたけとして再上場した。

   主力のまいたけの21年の国内シェアは50%超と圧倒的だ。2023年3月期の売上高に占める割合はまいたけが6割、ぶなしめじが2割、エリンギ1割といった具合だ。

   2023年3月期連結決算(国際会計基準)は、売上高にあたる収益が前期比10.4%減の422億円、営業利益が56.0%減の21億円、最終利益が60.5%減の11億円だった。

   原材料価格の高騰によるコスト増加の半面、主力製品であるまいたけの販売単価が前年度を下回る状況となり、利益が圧迫された。

   24年3月期も調達コストの高止まりは続くとして、営業利益は69.3%減の6億円を見込む。

   こうした逆風の中で代替肉という期待できる材料が出たことで買いが入ったようだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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