日経平均株価、2つの先行きの懸念材料 円安進行で日本政府・日銀のドル売り介入にも警戒感(6月26日~6月30日)【株と為替 今週のねらい目】

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   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

東京株式市場 軟調な展開か 順調に上昇してきた日経平均株価、調整局面か

東京株式市場見通し(6月26日~30日)
日経平均株価予想レンジ:3万1500円~3万3000円

2023年6月23日(金)終値 3万2781円54銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、軟調な展開か。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、11週間ぶりに反落し、週を通じての下げ幅は924円と900円を超えた。高値警戒感からの売りと利益確定売りや、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が議会証言でさらなる利上げに言及したことなどが、相場の下げ要因となった。

   今週の日経平均株価は、軟調な展開となりそうだ。

   日経平均株価は6月13日以来の3万3000円割れの水準まで落ち込んだ。先行きの懸念材料となっているのは2つ。

   まず、年金基金による資産配分の調整のための売りが月末にかけて強まると予想されていること。それと、決算期を迎えるETF(上場投信)が分配金の手当てのための換金売りが予想されていること。

   日本のファンダメンタルズに大きな変化は見られないものの、為替円安の進行に対しても、日経平均株価の上昇力は弱まっており、ここまで順調に上昇してきた日経平均株価だが、調整局面を迎えたようだ。

外国為替市場 ドルの上値が重い展開か パウエル議長の追加利上げを強調する発言、ドルが売りづらい状況続く

東京外国為替市場見通し(6月26日~30日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=141円00銭~145円20銭

2023年6月16日(金)終値 1ドル=143円68銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが上昇した。FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が議会証言でさらなる利上げに言及したことなどを背景に、ドルは一時1ドル=143円台後半まで上昇した。

   今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。

   パウエル議長による追加利上げを強調する発言により、ドルが売りづらい状況であることに変わりはないものの、円安進行により、日本政府・日銀によるドル売り介入に対する警戒感が強まっており、ドルの上値は重くなりそうだ。

   1ドル=145円に近づくほど、為替介入への警戒感が強まり、ドルの上値を抑えることになろう。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

   経済指標は、国内では26日に日銀金融政策決定会合「主な意見」(6月15、16日開催分)、30日に5月有効求人倍率、5月完全失業率、6月東京都区部消費者物価指数、5月鉱工業生産、5月住宅着工統計などの発表が予定されている。

   海外では7日に米国の5月耐久財受注、米国の6月消費者信頼感指数、米国の5月新築住宅販売、30日に中国6月製造業PMI、米国の5月個人所得、米国の5月個人消費支出などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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