Z世代、スタートアップ企業への興味はどれくらい? 注目してる業種1位「EdTech(エドテック)」とは何か

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学生注目のスタートアップ、業種は「EdTech(エドテック)」! コロナ禍での学びづらかった体験から興味

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   今回の調査では、具体的に志望している業種を聞いた。その結果は、上の表のとおりだ。1位の「EdTech(エドテック)」とは、教育(Education)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語で、教育領域でイノベーションを起こすようなビジネス、サービス、あるいはスタートアップ企業を指す。

1位 教育・学習/EdTech(12.0%)
2位 まだ決めていない(10.4%)
3位 人材/HR Tech(8.4%)
4位 ものづくり(7.9%)
5位 SDGS・ESG(7.6%)

   この結果について同社では、次のように説明している。

「『EdTech』を選択した学生の多くが、同時に『メタバース』も選択した。新型コロナウイルスの影響により、オンライン学習や遠隔授業など、オンライン教育に対する需要が増加したことから、今後のマーケット拡大が見込める点に可能性を見出している様子。オンライン教育が普及し、実際にサービスに触れることで課題を感じたり、サービスのクオリティを改善できると考えたという声もみられた」

   また、EdTtechを志望する学生の声としては、

「大学時代、思っていた大学生活とはいかず、コロナ禍で旅や留学にも行けず時間を持て余していた。大学では学べない分野から何か吸収したい!と『Schoo』や『スタディサプリ』などのアプリを使って勉強していた。その中で、教育×IT(アプリ)の領域に興味を持つようになった」(横浜国立大学・3年)
「就活中の周りの友人は、元々出版社に興味を持っていた層が、紙の教材ではなくアプリ教材へと流れている印象がある。大学1年生では、高校からタブレット学習が導入されていたり、小学生はタブレットで課題を送信してリアルタイムで先生が集計しているなど、教育業界は過渡期に入っていると感じ、将来性を感じている」(横浜国立大学・3年)

   という意見が上がった。

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   大企業や中小企業と比較した場合、スタートアップ企業にはどんなことを期待するかについても聞いた。その結果は、多い順に、「挑戦できる環境」(64.8%)、「自由な働き方」(61.7%)、「早期キャリア形成」(40.4%)、「裁量の大きさ」(34.7%)、「実力主義で若手から高い年収(ストックオプション等)が見込める」(31.6%)となった。

   具体的に、「挑戦できる環境」「早期キャリア形成」と回答した学生のコメントを見てみると、

「将来的に、フリーランスとして独立を検討している。そのため、スタートアップのようにスピード感のある環境で早い段階からキャリアを積み、独立できるスキルを身に付けたい」(東京理科大学・3年)
「スタートアップは少人数のところが多い印象。人数が少ないと、その分重要な仕事を任される機会が多くなるため急速な成長が期待できる」(岩手県立大学・3年)

   という意見が見られた。

   こうした調査結果を踏まえて、同社では「今後は、学内においても学生の起業との接点が増え、学生の起業がさらに身近になり、起業自体の解像度も高まることで『創業企業数』は増えていくことが予想される」と見ている。

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