大学生向け学習管理SNS「Penmark」を運営するペンマーク(東京都目黒区)は2023年6月20日に、起業やスタートアップ企業への就職を目指す大学生にアンケート調査を行い、結果を発表した。
調査によると、スタートアップへの就職考え始めた時期は1年次と3年次が多く、大学内での特別講義やインターンなどがきっかけとなっているようだ。
また、スタートアップ企業の情報収集にはSNSや企業HPなどを見ているらしく、Z世代らしい情報収集の方法が明らかになった。
情報収集はSNSを大いに活用! 企業文化、カルチャーをつかみやすいから
この調査は2023年2月18日から29日まで、「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の学生を対象にスマートフォンWeb調査を行った。なお、有効回答数は1397人で、内訳は文系944人、理系453人、大学院生43人、専修学校生144人。
経済産業省の『大学発ベンチャーの実態等に関する調査』によると、大学発ベンチャー数は毎年増加傾向にあり、2022年1月には日本政府は2022年度を「スタートアップ創立元年」と宣言するなど、スタートアップや起業に対する関心が高まっているという。こうしたなか、同社では、起業・スタートアップに関する意識調査を実施した。
はじめに、いつからスタートアップ企業を就職策の一つとして意識したか、率直に聞いている。それによると、最多は同率で「1年次」(32.1%)、「3年次」(32.1%)となった。次いで「2年次」は「25.4%」、「4年次」は「7.3%」という結果になった。
1年次からスタートアップ就職を目指す学生の自由回答を見ると、
・2年生のときに、理科大発スタートアップでインターンをしたことがきっかけ。(東京理科大学・3年)
・大学で事業プランを練ってプレゼンする『アントレプレナーシップ』講義があった。そこで「起業家精神が大事」だと学び、意識するようになった。実際に就動を始めてからも「起業家精神」が大事だという話はよく聞く。(横浜国立大学・3年)
・大学でスタートアップの人事を招いた特別講義に参加した。(法政大学・3年)
といった声が集まり、授業や特別講義、インターンなどで、スタートアップ企業に興味を持ったようだ。
続いて、スタートアップ企業に関して情報収集はどのように行っているかを聞いた。すると結果は、「ツイッター」(48.2%)、「就活サイト」(39.9%)、「企業HP」(35.2%)、「インスタグラム」(31.6%)、「YOUTUBE」(24.9%)などと続く、SNSが重要な情報収集ツールとなっていることがわかる。
その理由として、同社では
「特にスタートアップ企業の場合は、Twitterを積極的に活用しているため、企業の広報担当者や社員のアカウントからリアルタイムで発信される情報は、企業の働き方や文化を理解する上で貴重な資源となっているそう。
これらの結果を踏まえると、スタートアップの採用活動では、学生が自ら検索し、訪れる就活サイトや企業ホームページだけでなく、Twitterを通じて働き方や企業文化に関する情報を発信することが、企業のカルチャーを伝える上で効果的であると考えられる」
とみている。