就職前に抱えていた「給料」の不安は解消されている?
さらに、Uターン・Iターン別に満足している点(複数回答)を聞くと、Uターン就職の人は「実家または」実家近くに住める」(34.4%)ことを、またIターン就職の人は「給料」(26.4%)が1位だった。
不安に感じている人が多かった「給料」だが、Iターン就職の人は「満足度」が高いようだ。Uターンは5位だった。
2位は、どちらも「職場での人間関係」(Uターン25.7%、Iターン24.0%)だった。Iターン就職の人は「自然豊かな環境」が同率の2位。Uターン就職の人の3位は「生活にかかるコスト」(23.3%)だった。【図7参照】
また、「地方での就職時に、国や自治体、民間企業などからの補助金や助成金を受け取りましたか」(n=500人)との問いに、およそ4人に1人にあたる24.0%の人が「受け取った」と答えた。
「受け取っていない」人は76.0%。Uターン就職の人は26.1%が、Iターンの人は19.9%が、補助金・助成金を受け取っていることがわかった。
受け取ったおおよその合計金額は、「30万円以上40万円未満」と答えた人と「40万円以上50万円未満」と答えた人が、いずれも17.5%と最も多かった。
Uターン・Iターン別にみると、Uターンは「30万円以上40万円未満」が19.8%で最多。Iターンは「40万円以上50万円未満」が23.5%で最も多かった。
調査では、地方に就職して驚いたことを聞いたところ、
「同じ県でも方言が違った」(29歳女性、長野県)
「交通系ICカードが使えない」(30歳女性、山口県)
「冬は除雪作業が生活を一変させる」(39歳男性、北海道)
「怒っているような話し方だけど、本当は優しい人が多かった」(45歳女性、茨城県)
「同僚の名前を苗字ではなく、下の名前で呼ぶこと」(49歳女性、沖縄県)
「飲み会に行く前にみんな一たん家に帰る。直接会社から行かない」(47歳女性、鹿児島県)
などのエピソードが寄せられた。
なお、調査は全国のUターン・Iターンで地方の会社に就職している20代~40代の男女500人を対象に、2023年3月24日~28日にインターネットで実施した。