社会人経験が豊富な40代でも「早めに始めたほうが良い」と思っている
では、実際にUターン・Iターン就職は早めのほうが良いのか――。
調査で、「Uターン・Iターン就職は、早めにしたほうが良いと思いますか」(n=500人)と聞いたところ、Uターン就職の人で「そう思う」と答えた人は28.3%、「どちらかというとそう思う」が38.6%で、6割超が「早めのほうが良い」と考えていることがわかった。
「どちらかというとそう思わない」が23.1%、「そう思わない」は10.0%だった。
また、Iターン就職の人に同じ質問をすると、「そう思う」と答えた人は14.0%、「どちらかというとそう思う」が52.0%だった。「どちらかというとそう思わない」が21.1%。「そう思わない」も12.9%いた。
Uターン・Iターン就職のタイミングを年代別にみると、「そう思う(早めのほうが良い)」と答えた人は、20代で22.7%、30代で25.5%、40代で22.4%。「どちからというとそう思う」は、20代が43.2%、30代は41.4%、40代は44.2%だった。
若い人ほど、「早めにしたほうが良い」と考える傾向にあるが、社会人としての生活が長く、経験も豊富な40代でも「早めに始めたほうが良い」と思っていることがわかった。
「どちらかというとそうは思わない」と答えた人は、20代で20.5%、30代は22.3%、40代が22.7%。「そう思わない」という人も、20代で13.6%、30代は10.8%、40代が10.7%だった。
「早めに始めたほうが良い」と思う理由を聞くと、
「早ければ早いほど選択肢が増える」(27歳男性、栃木県)
「仕事の慣れや気力を考えると、若いに越したことはない」(43歳男性、栃木県)
「早くから仕事を始めたほうが出世もしやすいから」(47歳男性、宮城県)
「地域に馴染むのに時間がかかるから」(47歳男性、静岡県)
「女性はとくに結婚、出産などの時期がかぶると大変なので」(36歳女性、鳥取県)
「年齢を重ねてからの転職は条件が悪くなる」(44歳女性、香川県)
「家族が増えると自由がきかなくなる」(41歳男性、北海道)
といった声があった。反対に、「早めにする必要はない」と思っている人にその理由を聞くと、
「社会人1年目は大変なことも多く心が折れかけるので、ある程度基礎スキルが固まってからのほうがいい」(27歳女性、佐賀県)
「ある程度キャリアと実績を積んでから、地方で能力を活かしたほうが良いと思う」(48歳女性、山形県)
「田舎に帰ると収入が減る可能性があるので、都会で十分貯蓄をしてきたほうが良い」(49歳男性、青森県)
「自分が好きな時にしたほうが良いから」(36歳女性、静岡県)
などの声が寄せられた。