値上げ加速、映画料金「2000円」主流に...映画ファン怒り殺到、サービスの向上を!「ギリギリまで決まらない上映スケジュール、何とかして」

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映画館は高い...2~3か月待てば、家で「配信」を見られる

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映画館で映画を楽しむ女性(写真はイメージ)

   こうした映画館の値上げの動きを、映画ファンはどう受け止めているのか。

   ヤフーニュースコメント欄では、行動経済学が専門の一橋大学経済学研究科の竹内幹准教授は、

「コスパ(コストパフォーマンス)=費用対効果ならぬ、タイパ(=タイム・パフォーマンス)も考えなくてはいけません。お客さんは、2000円を支払うだけでなく、その『貴重な時間』も支払いながら、映画をみるわけです。最近の映画は長くなってきたようです。そこには、チケット料金に見合う価値を提供したいという製作側の事情もあるのでしょう」

   と指摘。そのうえで、経済学の観点から、

「ただ、その分、タイパは悪くなっているのです。わざわざ大画面で見るために、映画館が決めた時間に合わせていくよりも、カラオケボックス式に、中規模のホームシアターを借りて好きな時間に好きな映画を観る方が、コスパ・タイパともによいのかもしれません。インフレ、本番。すべてのモノ・サービスの価格が上がり、それに合わせて賃金(労働の値段)も上がって、1周する。このサイクルが落ち着くまで値上げは続くでしょう。その過程で淘汰がおき、そのあとに残るものが『勝ち組』となる」

   と説明した。

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子どもはアニメ映画が大好き(写真はイメージ)

   とはいえ、やはり「値上げ」に対しては、映画ファンの批判が相次いだ。

「2000円は高いです。7月上演の日本フィルハーモニー交響楽団の(夏休みコンサート)チケットは3200円(B席:大人)でした。それも、クラシック・バレエ・童謡の3部です。映画館での上映は1000円?1500円が妥当かなと思います。プラスアルファで舞台挨拶など出演俳優さんのお話しが聞けるとかなら、2000円の価値があるかもしれませんけど」
「いつも行っている所は、水曜日がサービスデーで通常料金が1200円、年間500円払ってメンバーになると、火曜日がメンバーズデーで同じく1200円で見られます。(編注:そう考えると、通常料金の)2000円は高いです」
「映画はかなり見に行っているほうだと思いますが、価格については疑問に思うこともありますね。ミニシアター系からアニメ、ハリウッド超大作まで金額がすべて同一なのは適正なのでしょうか。ゴリゴリに作りこまれたマーベル系映画と日本のアニメ実写版を同じ土俵に立たせたら、そりゃあアニメ実写の出来にクレームが付くのも仕方ないのかなと思います。
いろいろな事情があるのかもしれないが、平日の映画館の入りを見ると、人に来てもらうことをもう少し考えてもいいのではないかと思います」

   また、映画館は高いので、「配信」で見ているという人もいまは多いようだ。

「できるだけ前売り券とか、水曜日の割引を選んで見ていますが。でも、配信にくるのが早いですよね。『シン・仮面ライダー』(2023年3月公開)が7月にはアマゾン・プライムのみとはいえ、配信で見られます。映画館とはいろいろと違いますが、2~3か月待てば家で見られると考えると、『ちょっと興味がある』くらいの作品は見送ってしまうかも」
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