中小企業、夏のボーナス増額予定の会社は35%!...好調なのは「商社」「不動産・建設」「サービス」

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中小企業の景況感「景気良くなっている」37%、「変化感じない」31%

(エン・ジャパンの作成)
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   つぎに、「増額予定」とした企業は「35%」を対象に、増額理由を聞くと、最多は「ベースアップ(基本給の増加)の影響」が「56%」。つづいて、「業績が好調」は「43%」、「社員の意欲向上」は「36%」、「物価上昇への対応」は「32%」などが主だった理由となった。

(エン・ジャパンの作成)
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   一方で、「減額予定」とした理由を聞いてみると、「業績不振」(74%)、「新型コロナの影響」(24%)、「給与と賞与の配分見直し」(8%)、「社員数の増加」(8%)などが挙がった。

(エン・ジャパンの作成)
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   さらに、「2022年と比較して景気の上昇や回復を実感できますか?」と質問した。

   回答では、「非常に感じる」が「3%」、「どちらかというと感じる」が「34%」。「変化はない」は「29%」。「どちらかというと感じない」は「21%」、「まったく感じない」は「10%」となっている。

   つまり、「感じる」(「非常に感じる」と「どちらかというと感じる」の合計)は「37%」、「感じない」(「どちらかというと感じない」と「全く感じない」の合計)は「31%」と、大きな差はなかった。

   それぞれの理由も見てみよう。

●「非常に感じる」「どちらかというと感じる」と回答した方
・コロナ規制も終了し、人の流れが多く物量も増加したため、景気回復が感じられる。(流通・小売り関連/100~299名)
・人手不足もあり、全国にある多数の客先から依頼されているニーズに対応しきれていない。(金融・コンサル関連/100~299名)
・自動車生産台数の伸びが大きいため。(メーカー/50~99名)
●「どちらかというと感じない」「まったく感じない」と回答した方
・お取引している各社からの注文が激減している。また同業他社や異業種企業との交流会でも良い話はなく、見通しが悪い話題が多い。多くの製造業が苦戦しているように感じる。(メーカー/10~29名)
・給与、賞与の支給額より、食料品やエネルギー関連費の物価上昇の方が大きく、むしろ景気が悪化しているという感覚の方が遥かに大きいから。(メーカー/100~299名)
・物価の上昇率に対して、給与が追い付いていない。(IT・情報処理・インターネット関連/100~299名)
●「変化はない」「わからない」と回答した方
・仕事量の増減はない。(不動産・建設関連/30~49名)
・コロナは収束しつつあるが、これまでもコロナの影響を大きく受けていない業界だったから。(流通・小売関連/100~299名)
(エン・ジャパンの作成)
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   最後に、賞与支給に関する悩みを聞いた。その結果、最多だったのは「業績不振など、原資確保の悩み」(40%)、「賞与の算定式の悩み」(37%)、「支給有無による社員モチベーションへの影響」(29%)、「賞与の支給額による社員モチベーションへの影響」(24%)などが並んだ。

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