新生「Vポイント」は、知名度の課題解消へ アプリを通じたスマホ決済が軸か
一方のVポイントは知名度に課題があった。
会員数約5200万人のクレジットカード大手「三井住友カード」を利用するとポイントがたまり、カードブランド「Visa」の加盟店で使える。現在、カード利用者のうち、Vポイントの会員は約2000万人で、新生Vポイントへの移行を機に、利用の拡大を図る考えだ。
新生Vポイントの方向は、アプリを通じたスマホ決済が軸になるだろう。
三井住友FGはクレジットカードやデビットカードなどが利用できる総合金融アプリ「Olive」をすでに投入し、金融や決済、保険などさまざまな金融サービスを切れ目なくつないで提供する基盤は整えている。
Tポイントアプリをニューアルする新生Vポイントアプリにも、Visaカードのプリペイドカードとしてチャージして決済できる機能を付け、オンライン決済にも使えるようにするだろう。
さらに、Visaのタッチ決済(対応のカードやスマホ登録)でもポイントを貯めたり使ったりできる――といった具合に展開していくことになる。