したたかな最新節税術とは?...東洋経済「富裕層のリアル」、ダイヤモンド「決算書」エコノミスト「逆風の銀行」を特集

初めての方ご注目!プロミスなら最短1時間融資でお急ぎでも大丈夫!

PL、BS、CFを企業の決算書から理解する

   「週刊ダイヤモンド」(2023年6月24日号)の特集は、「楽ちん理解 決算書」。最新ニュースと主要企業の決算書を使い、わかりやすく決算書を解説している。

   財務3表の中で、最もシンプルでわかりやすく、基本となるのが、損益計算書(PL)だという。売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益という5つの利益について説明したあと、任天堂のPL構造の時系列図をもとに解説している。

   売上総利益を売上高で割った売上総利益率が、ここ数年で大きく成長していることが目を引く。それは、近年ゲーム業界で一般的になっているゲームソフトや追加コンテンツなどの「デジタル販売」によるものだ。製造コストがかからない分、利益率が高くなる。

   任天堂の「デジタル売上高比率」は、17年3月期の15.3%から23年3月には48.2%と飛躍している。これが全体的な利益率をけん引している。

   企業の決算日時点における財政状況を映し出すのが、賃借対照表(BS)だ。BSを分析すると、企業のビジネスモデルがわかるという。

   たとえば、回転ずしチェーン大手のくら寿司と、関東を中心にグルメ系回転ずしを展開する銚子丸のBSを比較している。くら寿司で目を引くのが固定資産の多さ。そのうち722億円が有形固定資産だ。固定資産が多いのは、レーンなど機械の導入や、効率アップのための店舗の大型化、加工センターなどを設置しているから、と説明。

   対する銚子丸は、職人が対面で握るホスピタリティを重視しているので、固定資産は低く、代わりに流動資産がBSの大半を占める、と説明している。

◆自己資本比率(ROE)とは?

   最近よく耳にする重要指標「自己資本比率(ROE)」について解説している。ROEはPLにBSの視点も加えた経営指標だ。

   PLの純利益をBSの右側の下部分である「純資産の部」に位置する「自己資本」で割ったものだ。つまり、ROEは、株主から投資してもらったお金をどれくらい効率的に使って純利益を稼げたかを示す指標である。

   最後のキャッシュフロー計算書(CF)は、PLとBSでは把握できない、企業の現金の出入りを丸裸にするものだ、と説明している

   営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフローの3つがある。営業CFの現金流入が多いトヨタ自動車、投資CFによる現金流入が多いソフトバンクグループ、財務CFによる現金流入が多い楽天グループと、キャッシュの動きから企業の戦略や経営環境を説明している。

   主要18業界・企業の決算書を読み解く記事も面白い。

   たとえば、社債償還1.2兆円で資金繰りが危機的な状況にある楽天グループは解体を避けられるのか? 豊富な事例が決算書の理解を促してくれる。

姉妹サイト