仕事の将来希望やキャリア観は変わっていい
また、人の夢や希望は時につれて変わるものです。キャリアについても同様です。
ある成人を対象にした調査では、職業上の「やりがいの経験割合」が最も高かった人たちは、子どもの頃から将来の夢や希望を持ちながらも、それが変化していった人たちだったとのことです。すなわち、希望の多くは達成できずに終わっても、希望の修正を重ねていくことでやりがいに出会えるというのです(参考:『希望のつくり方』玄田有史《岩波新書、2010》)。
そう考えれば、入社当時の志望動機や直近の希望が、働いていくうちに変化することをマイナスと捉える必要はありません。働く環境が大きく変化している今、若者が抱く将来希望やキャリア観が変わることは必然であり、むしろ変化は成長と捉えてよいのです。