外国為替市場 ドルの上値が重い展開か 政府・日銀によるドル売り・円買い介入に警戒感
東京外国為替市場見通し(6月19日~23日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=140円00銭~143円50銭
2023年6月16日(金)終値 1ドル=141円77銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国のFOMCで2023年末までに2回の利上げが示唆されたことで、日米金利差の拡大観測を背景に、ドル一時1ドル=142円手前まで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。
日米金利差拡大を材料としたドル高・円安の動きは、ある程度相場に織り込まれた感がある。
ただ、ドルが大きく下げる地合いではないが、ドルが1ドル=141円台に乗せてきたことで、政府・日銀によるドル売り・円買い介入に対する警戒感が強まっていることで、ドルの上値は重くなりそうだ。
21、22日にパウエルFRB議長の議会証言が相場の転換点となる可能性があるため、注意が必要だ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では21日に日銀金融政策決定会合の議事要旨(4月27、28日開催分)、23日に5月全国消費者物価指数などの発表が予定されている。
海外では20日に米国の5月住宅着工件数、22日に米国の5月中古住宅販売件数、23日に米国の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)