「てまえどり」を知らなかった人は最多の49.4%
調査では、消費者庁がコンビニエンスストアなどと連携して2021年6月から実施している「てまえどり」の取り組みについても聞いた。
「てまえどり」は、消費者が食品を購入する際に、陳列棚の手前にある商品(販売期限の迫った商品など)から買っていく活動で、販売期限が過ぎて廃棄されることによる食品ロスを削減する効果が期待されている。
そんな「てまえどり」の取り組みを「知っているか」と聞いたところ、49.4%の人が「知らなかった」と答え、最も多かったことがわかった。
次いで、「取り組みは知っていたが、店舗で掲示物を見たことがない」と答えた人が27.5%、「店舗で掲示物を見たことがある」の23.1%となった。
また、「てまえどり」について、「どのように考えているのか」聞いたところ、「『てまえどり』を実践している」と答えた人は39.4%(「ふだんから『てまえどり』を実践している」33%と「店舗で掲示物を見て『てまえどり』を実践した」6.4%の合計)だった。
一方で、60.6%の人が「『てまえどり』は実践していない」(「店舗で掲示物を見ていないが、『てまえどり』は実践していない」54.9%と「店舗で掲示物を見たが、『てまえどり』は実践していない」5.7%の合計)と答えた。
なお、「てまえどり」の認知と、「てまえどり」についての考えとの関係も集計した。それによると、「店舗で掲示物を見たことがある」と答えた人は、「『てまえどり』を実践している」と回答した人が75.3%(「ふだんから『てまえどり』を実践している」47.7%と「店舗で掲示物を見て『てまえどり』を実践した」27.6%の合計)。「『てまえどり』は実践していない」と答えた人は24.7%(店舗で掲示物を見たが、『てまえどり』は実践していない)だった。
一方で、「『てまえどり』を知らない」と答えた人は、「『てまえどり』を実践している」と回答した人が21.4%となっており、「『てまえどり』は実践していない」と答えた人は78.6%にのぼった。
政府は食品ロスを、2000年度の約980万トンから30年度までに半減させることを目標としている。