消費者行動の変化は? 「外食の回数減った」「食材の購入が増えた」
調査では、新型コロナウイルス感染症の拡大による食品に関する消費行動の変化について集計したところ、「外食の回数が減った」と答えた人が60%にのぼった。
その他の消費行動の変化をみると、「(自身や家族が)家庭内で料理を作る回数が増えた」と答えた人が24.3%、「冷凍食品や加工食品など保存がきく食材の購入が増えた」が23.1%、「食材の買い物(一度の購入量)が増えた」と答えた人は19.7%だった。【図3参照】
また、「賞味期限と消費期限の違いを知っているか」との問いに、「知っていた」と答えた人は71.9%にのぼった。その一方で、「知らなかった」と回答した人は10.2%だった。
これに関連して、「フードバンク活動やフードドライブ活動について、知っているか」との問いには、「両方の活動とも知らなかった」と答えた人が51.4%と最も多かった。次いで「フードバンク活動のみ知っていた」の30%、「両方の活動とも知っていた」と答えた人が13.4%、「フードドライブ活動のみ知っていた」が5.2%となった。
ちなみに「フードバンク」活動は、食品の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、福祉施設などへ無料で提供する活動。「フードドライブ」活動は、家庭で使いきれない未使用食品を持ち寄り、それらをまとめてフードバンクの活動団体や地域の福祉施設・団体などに寄贈する活動をいう。
さらに、形や見た目が悪い、傷ついたなどの理由で市場に出回らない「規格外農産物・食品について知っているか」と聞いたところ、「知っていた」と答えた人は48%と最も多かった。次いで、「知らなかった」が32.1%、「言葉は知っていたが、内容は知らなかった」と答えた人が20%いた。
規格外農産物・食品について、「どのように考えているか」という質問では、「形や見た目が悪くても品質(味)が変わらなければ購入する」と答えた人が51.1%と最も多く、「通常品よりも値下げされるのであれば購入する」が36.6%で続いた。
「購入しない」と答えた人も、12.3%いた。
なお、規格外農産物・食品の認知と規格外農産物・食品についての考えとの関係を集計したところ、規格外農産物・食品を「知っていた」と答えた人は、「形や見た目が悪くても品質(味)が変わらなければ購入する」との回答が73.1%と最も多かった。次いで「通常品よりも値下げされるのであれば購入する」が26.2%と多く、「購入しない」と答えた人は0.7%とわずかだった。
その一方で、規格外農産物・食品を「知らなかった」と答えた人は、「通常品よりも値下げされるのであれば購入する」と答えた人が41.3%と最も多く、次いで「購入しない」の35%と、「形や見た目が悪くても品質(味)が変わらなければ購入する」と答えた人(23.6%)を上回った。