ビジネスパーソンにとって30代、40代は、上司もいて、部下もいて、あるいは周囲の活躍も気になって...という悩み多き世代ではないでしょうか。
当コラム「その仕事の悩み、こんなふうに考えてみよう。」では、キャリアや生活にまつわる悩みに、組織や人材開発、コーチングに詳しい「ひろ子ママ」が、アドバイスやエールをお送りしていきます。
◆きょうのお悩み
きょうはYさんが、こんな悩みを抱えていらっしゃいました。
最近、思い通りに仕事が進まない、自分の意思ではどうしようもない...そんなことが続いています。そこで、ストレス解消のためにはまってしまったのが、ネットショッピングです。そんなに高額な買い物はしていないので支払いに困るとかではないですが、似たようなものや必要ないものまでも購入していて「無駄だな」と後悔しています。このよくない習慣を止めたいです。
買い物でストレス解消もいいけれど...?!
仕事や日常生活において、ストレスの発散方法の一つに「買い物」をあげる人も多いのではないでしょうか。
聞くところによると、買い物をするという行動によって、ドーパミンという快楽物質が分泌され、一時的に満足感や精神的な快楽が得られることでストレス解消になるそうです。
また、自分の意志でコントロールできないことが続くと、買い物することで「自分の意志で欲しいものを購入できた」「自分の意志で決められた」と感じられ、ストレス解消につながるのだそうです。
たしかに、一時的なストレスの解消法としては有効ですが、買い物後の後悔や依存性も高まりやすいため、物欲コントロールも身につけておきましょう!
「欲しい」と思ったら時間をおく
何かを欲しいと思ったら、すぐに購入するのではなく時間をおくのがおすすめです。
たとえば、お店から出て、ご飯を食べたり他のことを考えたりと頭を切り替えてみましょう。
時間をおくことで、「さっきは欲しいと思ったけど、よく考えたらいらないものだった」「同じようなものがあるのを思い出した」などと、買い物熱がなくなることがあります。
また、ネットショッピングの場合は、カートに入れて購入ボタンを押さずに数日放置してみましょう。
数日後、カートに入れていたこと自体を忘れてしまっていたら「そこまで必要ないもの」なのかもしれませんよね。
実際に商品を購入しなくても、カートに入れる行動自体が満足感につながるという調査結果もあるそうなので、Yさんも試してみる価値もありそうですね。
あったら便利なもの=なくてもいいもの
「あったら便利だな」「おしゃれだな」と思って購入したのに、そのまま使わずに置きっぱなしのものはありませんか。最初は使ってみたものの、そのうち「使わなくてもいいかな」と......。
私もキッチン道具などけっこうありますね。健康器具を買いまくっていた時期もありましたが、どれも数回程度しか使いませんでした。
「あったら便利なもの」は、本当に便利で重宝するもの以外は「なくてもいいもの」だったりもします。「使い勝手はいいのか」「購入したら何回くらい使いそうか」など購入前に考えてみましょう。
本当に「足りない」のか考えてみる
ほかにも、「部屋が狭いから収納場所・収納道具が欲しい」「物が多いから広い部屋に引っ越したい」などと、「足りない」ことばかりに考えがいってしまっていませんか。
「足りない」の裏には、「物が多すぎる状態」もあります。使っていない物、いらない物がたくさんあって物が多すぎる状態。収納場所がない、部屋が狭いのではなく、単に物が多いだけかもしれません。
買った量に対して捨てる量が少ないのであれば、どんどん部屋は狭くなってしまいます。購入する前に「本当に必要なのか、足りないものなのか」立ち止まって考えてみましょう。
たくさん服を購入したとしても、ワンシーズンで着る服の数は限られていると思います。Yさんも気に入った服ばかり着ているのではないでしょうか。
また、「欲しい」と思って購入したのに、組み合わせできる服がなくて、着る勇気がなくてと、結局タンスの肥やしになってしまうこともあると思います。購入したら「本当に着るのか」と、購入前にじっくり考えてみましょう。
小さな買い物でも、結局使わなければ、無駄な買い物です。一時的にストレス解消ができても、後々の後悔で相殺されてしまいます。Yさんも物欲コントロールを身につけ、快適な人生に近づけていきましょう!(ひろ子ママ)