「推し疲れ」57%の人が「まったく感じない」!
調査では、「『推し疲れ』を感じるかどうか」も聞いた。それによると、「まったく感じない」と答えた人は57%と、過半数を超えていた。
その半面、「ときどき感じる」と答えた人は33%、「感じることが多い」は10%。「推し疲れ」を感じている人に、その理由を聞いたところ、第1位は「出費がきつい」だった。「ほかの人と比べてストレスを感じる」が第2位。「推しに飽きてきた」「運営などに対する不満が募ってきた」と続いた。
推し活を楽しむためには、お金が大きな要素となっていることがうかがえる。ただ、「時代も反映しているのか、お金のかけ方はどの世代と分野でも堅実。『推し疲れをまったく感じない』人が多数派であったことも、無理せずにお金を使うという姿勢があらわれているのでしょう」と、R&Cはみている。【図6参照】
推し活での体験談やエピソードを聞いたところ、「うれしいこと」としては、
「すべての嫌なことを忘れられるくらい集中できる」
「推し疲れが出たときも友達と共有することで乗り越えられた」
「推しの活躍を見るたび、自分もがんばろうと思える」
「同じ時代を生きていることが幸せ」
「コロナ禍でライブがなくなってしまったけれど、オンラインイベントがあり、推しと話せた」
といった声があった。また、
「コンサートをきっかけに日本のいろいろなところに旅行できた」
「会場で昔の友達と再会し、友情が復活した」
「コラボ商品で今まで使ったことのない商品を買い、生活の幅が広がった」
「推し仲間ができた」
など、推し活をすることで交流や活動が広がったという声は少なくない。
「推し活をしている」人の男女比は、男性がおおよそ3割、女性が7割で、圧倒的に女性が多かった。また、年代別にみると、若い世代ほど推し活をしている人は多く、20代では、おおよそ3人に1人(31%)がなんらかの推し活をしていることがわかった。30代が21%、40代は12%、50代が8%だった。
なお、調査は全国の20~50代の「推し活」をしている男女1000人を対象に、2023年4月27日~5月2日に実施した。