過度な期待、過度な恐怖を捨て、まず実際にAIと接しよう
今回の調査について、しゅふJOB総研研究顧問の川上敬太郎さんはこうコメントしている。
「『ChatGPT』の登場で注目が集まるAI。就労志向の女性に『AIという言葉をご存じでしたか』と尋ねると、実に98.6%が知っていると回答しました。2017年の調査より、2ポイント上昇しています。
さらに、『AIの発達は、あなたの仕事環境にどのような影響を与えると思いますか』と尋ねると、最も多かったのは『仕事が効率化され、仕事がしやすくなる』で48.3%。次いで『AIに仕事を奪われて、就職先が減る』が34.1%でした。
ただ2017年と比較すると『仕事が効率化され、仕事がしやすくなる』も『AIに仕事を奪われて、就職先が減る』も減少した一方、「わからない」と回答した人の比率は増えており、AIについての認知が進む一方で、かえってその影響が読みづらくなっている様子がうかがえます。
生成AIの登場で、AIが雇用に与える影響は新しい段階を迎えたように思いますが、過度に期待するのでもなく、過度に怖れるのでもなく、AIと人間との最適な共存を考える上では、まず多くの人が実際にAIと接する機会を増やすことがポイントになるように思います」
調査は2023年5月17日~24日、求人サイト「しゅふJOB」の登録者など就労意識のある女性834人にインターネットでアンケートを行なった。(福田和郎)