デンソー株、1年5か月ぶり高値...EV向け部品拡販に期待 航続距離延伸につなげる技術への注目度高く

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

高精度なバッテリー監視製品は「付加価値大きい」 証券会社リポート「自社株買い期待も材料」

   デンソーは今後大きく成長するEV向けの部品に強みを持つ。

   たとえば、電池の電力をモーターの回転に変えるインバーターは、世界シェア3~4割を占めるとされる最大手。電力の損失をより少なくし、EVの航続距離延伸につなげる技術への期待も高い。

   そのうえ、グループのトヨタ自動車以外にも販路を持つことも、市場から有望視される点だ。

   2023年5月31日配信のリポートで、目標株価を9000円から1万800円に引き上げた野村証券は「当社(デンソー)の持つ高精度なバッテリー監視による『バッテリー寿命長期化やバッテリー容量最適化(技術)』はEVの競争力の肝の一つである」と指摘し、「当社製品の付加価値は大きい」と評価した。

   6月2日配信のリポートで目標株価を7900円から9200円に引き上げた大和証券は「挽回生産などのほか自社株買い期待も材料」と指摘した。

   デンソーの株価は当面、上昇基調が続く可能性がありそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

姉妹サイト