自分がいかに管理職として間違っていたか...急成長する組織の秘密

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

数値化は、職場に数々の恩恵をもたらす

   第3章は、「数値で見る部下管理のすすめ」だ。数値化は、職場に数々の恩恵をもたらす。コミュニケーションコストが減るのもその1つだ。

   データのない不毛な会議、認識の違いによる仕事上のエラーなど、職場にはコミュニケーションに付帯する多くのムダが存在する。数値化により、そうしたムダなことに割かれていたコストを大幅に減らすことができる。

   ビジネスの場で、数値化するということは、すなわちPDCAを回すことを意味する。ご存じ、Pは計画、Dは行動、Cは評価、Aは改善で、古典的なフレームワークの1つだ。

   新人や、なかなか結果が出ない部下には、リーダーが最初のうちだけ、プロセスを管理する必要があるという。部下の行動量が減らないよう、当面の指標を設けてやるのだ。

   いわば目標のための目標で、KPI(Key Performance Indicator)という。KPIによってDの中身を設定してやることで、素早くDに移れる環境が整う。

   第4章「上司や会社との付き合い方」では、「上司からきちんと評価される管理職を目指せ」「一時的に自分の評価が下がることを恐れない」「経営者のつもりで考えるのは間違っている」などの項目がある。

   通読すると、自分がいかに管理職として間違っていたかを痛感する人も多いだろう。評者もまた然り。若いリーダーに読んでもらいたい1冊だ。(渡辺淳悦)

「急成長する組織の作り方が2時間でわかる! 識学マネジメント見るだけノート」
株式会社識学・監修
宝島社
2180円(税込)

姉妹サイト