財源が確保できなければ結局、国債の増発か 今回も穴埋めに「こども特例公債」発行へ
歳出増をぶち上げる一方で、財源に関する議論を実質先送りするのは岸田政権の「悪癖」と言える。
結局、目論み通りの財源を確保できず、国の借金にあたる国債の増発などでしのぐ構図が繰り返されてきた。
今回の少子化対策でも、財源不足が生じた場合は「こども特例公債」を発行してしのぐという。一時的な「つなぎ国債」というが、厳しい財政事情の中で、将来の返済原資を確保できる保証はない。
岸田首相にとって総選挙の最大のウイークポイントは、国民をコケにしたこうした安易な財政運営にあることを自覚すべきだろう。(ジャーナリスト 白井俊郎)