この春、引越しをしたという人、引越しにかかる料金は高いと思いましたか? 安いと思いましたか?
アート引っ越しセンター(大阪府大阪市)のシンクタンクである「0123引越文化研究所」が2023年6月2日に発表した「引越経験者に聞いた引越行動調査 2023」によると、引越料金が「思ったよりも高かった」と答えた人は約7割程度いるという。
そのほか、ユニークな調査結果として、前に住んでいた旧居や新居のご近所にあいさつする人は75.7%で、持参する手土産は旧居の場合が平均で2242.73円、新居では平均1410.5円という実情もわかった。
引越の「料金が高かった」は69.3%! 単身者・都道府県外になると、高くなる傾向に
この調査は、2023年5月上旬に、2022年2月から2023年4月の間で引越をした全国の20代から40代の男女600人を対象にインターネットで行った。
はじめに、2022年に引越しをした人にどのような方法で引越しをしたか聞くと、「引越業者に依頼」は「65.7%」、「自分や親族・友人と運んだ」が「19.7%」、「引越業者専門業以外に依頼」が「10.8%」、「宅配便を利用」が「3.7%」という結果になった。
そのうち、「引越業者に依頼」の394人に引越した人数と場所を聞いてみると、「家族の引越」は「50.4%」(n=199)、「単身の引越」は「49.6%」(n=195)、「県外への引越」は「52.8%」(n=208)、「県内の引越」は「47.2%」(n=186)となった。
さらに「引越業者に依頼」の394人に料金がどうだったかを質問した。それによると、全体では、引っ越し費用が想定よりも高くなった人はあわせて「69.3%」となった(高くなった:30.5%、少し高くなった:38.8%)。
内訳を詳しく見ると、家族の引越が「高くなった」(66.8%)よりも、単身の引越が「高くなった」(71.8%)とした人が5ポイント高かった。
また、県外への引越の「高くなった」(73.1%)の方が、県内の引越の「高くなった」(65.0%)よりも8.1ポイント高くなった。
続いて、引越業者のオプションサービスに関する質問をした。「引越業者に依頼」の394人に利用したオプション/利用したかったオプションを聞いてみると、最多は「荷造り」で「利用した:43.1%/利用したかった:34.3%」となった。
次いで「段ボールの回収」(同41.9%/同28.2%)、「エアコンの取外し・取付/洗濯機の接続」(同39.6%/同21.6%)、「荷解き」(同35.8%/同28.7%)、「テレビやオーディオ、ネットの配線」(同25.6%/同21.6%)の順となった。
同社の分析によると、
「引越当日までにやっておけばよかったと思ったことを自由回答で質問したところ、『仕分けをして荷造りをする』『荷造りが終わらなかった』など『荷造り』に関することが最も多く見られた。
利用すればよかった有料オプションサービスを質問したところ、やはり『荷造り』が最も多く選ばれており、引越においては「荷造り」をどううまく進めるかが重要なポイントとなることがわかります。」
としている。