ビジネスパーソンにとって30代、40代は、上司もいて、部下もいて、あるいは周囲の活躍も気になって...という悩み多き世代ではないでしょうか。
当コラム「その仕事の悩み、こんなふうに考えてみよう。」では、キャリアや生活にまつわる悩みに、組織や人材開発、コーチングに詳しい「ひろ子ママ」が、アドバイスやエールをお送りしていきます。
◆きょうのお悩み
きょうはHさんが、こんな疑問を抱えていらっしゃいました。
値上げ、値上げで......クーポンを使ったり、ポイントを貯めたりとなんとか乗り切ろうと試行錯誤しています。お金が貯まるのは嬉しいですが、一方で「まわりからケチな人」だと思われていないかも気になります。気にしない人がお金の貯まる人なのかなと思いますが、実際どうなのでしょう。
ケチな人、倹約家との違いとは
ケチと倹約家の違いとは何でしょうか。一般的には「ケチな人」は必要なものでさえ自分のお金を使いたくない人で、時には人にたかって(!)、支払いを頼んだりすることもあります。
一方、倹約家と呼ばれる人は、食費や光熱費など生活費を切り詰めて、ムダなお金を使わない人です。普段は財布の紐は硬いですが、必要なことや物に対しては惜しみもなくお金を使います。目的を持って倹約し、計画的にお金を使いまわせる人ともいえますね!
●ケチな人の特徴
・プレゼントを選ぶ際に安さだけで決める
・割り勘の場合、相手よりも安い金額しか出さない、相手に奢ってもらうことを考えている
・とにかく安いものを買う
●倹約家の特徴
・値段ではなく相手の欲しいもの、相手が喜びそうものをプレゼントする
・自分の支払いはしっかり払う、特別な日であれば惜しみなく奢る
・値段だけでなく使い勝手、長く使えるかどうかも考えて買う
Hさんはどちらのタイプでしょうか。
倹約家になるためには...1、お金の出口を増やしすぎないこと!
クレジットカード、スマホ決済など、複数のキャッシュレス決済を使い分けている人も多いでしょう。倹約家になるためには、お金の出口を増やしすぎないことも大切です。
そこでまずは、キャッシュレス決済を増やしすぎないように5種類以内くらいにおさめましょう。あまりポイントやキャンペーンを追いすぎず、自分の支払いを把握できる範囲がいいですね。
そして、支払い明細を確認するときは、支払い総額だけ見て「倹約できた」「使いすぎた」と一喜一憂するのではなく、「何に使ったのか」「無駄使いはしていないか」など、自分の買い物の振り返りをするのがおすすめです。
「この支払いは減らせそう」や「これは必要ない買い物だったかも」と反省も踏まえて、翌月に活かすことができますね!
倹約家になるためには...2、必要ないことには見栄を張らないこと!
年収が増えると車を買い換えたり、家賃が高い場所に引っ越ししたりと、生活レベルを一気に上げる人もいますが、倹約家の人は必要ないことにはお金をかけません。とはいえ、決して値段が高いものを購入することが悪いわけではありません。
たとえば「家賃は高くなるけど効率を上げるために会社の近くに引っ越す」「気持ちにもゆとりを持つために広い部屋に引っ越す」などと目的があればいいと思います。「まわりからよく見られない」とただの見栄のために出費を増やすことはやめておきましょう。
また、飲み会などで毎回奢っている人、たまに奢る人、奢らない人などさまざまなタイプの人もいるでしょう。倹約家の人は決して誰にも奢らないわけではなく、しっかりと線引きをしています。
お世話になった人や後輩に対して出費を惜しまないけれど、居酒屋で知り合ったばかりの人などにはノリでは奢りません。飲食店の支払いにもクーポンを活用して支出をおさえていたりもします。
クーポンをうまく使って支出を抑え、コンスタントに貯金を増やしている人。クーポン使わないけど、貯金も増えない人でしたらHさんはどちらのタイプがいいですか。
クーポン使って貯金増える方がいいですね(Hさん)
お金に対する価値観は、人それぞれです。目的のために余計なお金を使わないことはケチではありません。普段の余計な出費を抑え、行きたい旅行、欲しい服を購入するなど、支出のメリハリが大事です。Hさん気にせずお金を貯めていきましょう!(ひろ子ママ)