この物価高、夏のボーナス平均支給額2.4%増って多い?少ない? 20%増の機械メーカーもあれば、「減額」と「賞与ナシ」が全体の1割ずつ

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「物価高騰のなか、従業員のモチベーション維持に20%増額!」

   それぞれの企業の声を聞くと、まず、増額する企業からは――。

「新型コロナが『5類』に引き下げられ、売り上げが従前に戻りつつあることと、従業員にとって電気代等、諸物価の値上がりが著しいため賞与を増やす」(飲食料品卸売)
「前期より20%増額の予定。正直、経営環境はまだ厳しいが、今後の回復への期待のほか、物価高騰のなか従業員には見える形で還元し、モチベーションの維持を図る」(機械製造)

   といった、威勢のよい意見がきかれた。

ボーナスはやっぱりうれしい(写真はイメージ)
ボーナスはやっぱりうれしい(写真はイメージ)

   一方、減額する企業からは――。

「当社のような製造業の中小零細企業は、仕入価格、電気料金などの上昇分を価格転嫁できず業績が悪化しているため、賞与は減額となる」(輸送用機械・器具製造)
「原材料価格の上昇が著しく、利益が当初の目標を大きく下回ったため、賞与が減額となる」(建設)

   といった、元気のない意見がきかれた。

   また、賞与を出さない企業からは――。

「新型コロナによる輸送貨物の激減や、輸送料の低下、原油価格の高止まり、働き方改革による労働時間の制限で、非常に厳しい状況であるため、賞与を支払う余裕がない」(運輸・倉庫)
「基本給より、歩合、能力給が多いため、賞与の支給はない」(リース・賃貸)

   と、さまざまな「お家の事情」を明かす声がきかれた。

   調査は2023年6月2日~7日、全国1095社(うち大企業163社、中小企業932社)を対象にインターネットを通じてアンケートを行なった。(福田和郎)

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