内定取得者の3割以上、まだ就活を続けている
さらに、最速のペースを反映して、進路確定率も6割近い58.6%(同プラス3.5ポイント)と高い水準に達している【図表4】。
その一方で、昨年以上に内定辞退企業数が多いことも、今年の特徴だ。早くも2社以上を辞退した人が27.7%もいるのだ。内定辞退率は5月1日時点から7.5ポイント増加し、53.1%(昨年比プラス2.0ポイント)と例年以上に高い。
内定取得者の活動実施率も34.2%と、昨年(31.2%)より3.0ポイント高い。もっと自分に合った企業があるのではないか、と就活を続けている人が多いのだ。
こうした結果から、特定の業種、特定の学生に内定が集中することなく、幅広く分け合う傾向が見られることが、昨年に続き今年の特徴のようだ。
就職活動の具体的な活動内容を聞くと(複数回答可)、「エントリーシートなどの書類を提出した」(82.9%)、「適性検査や筆記試験を受けた」(81.9%)、「就職に関する情報を収集した」(81.4%)、「面接など対面で選考を受けた」(75.9%)、「Web上の面接を受けた」(75.4%)などが上位に並んだ【図表5】。
もう、筆記試験や面接試験など、具体的な選考段階まで進んだ学生が非常に多いことがうかがえる。